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少し成程話:争わない生き方
2013年10月10日 09:12
精神科医:和田秀樹氏の心に響く言葉
「勝ち組」とか「負け組」とか、何とも味気ない言い方がされていますが、人生を周りの人との競争だと思ってしまう人は、こういう考え方になるのでしょうね。
ところがそういう考え方にとらわれない人が確実に存在しています。
人と争うことを好まず穏やかに、自分が進む道を淡々と歩いて行くという人です。
これが「『自分は自分、人は人』という人」であり、同じことですが、「『争わない生き方』をする人」であり、それでいて自分の目標はちゃんと達成する人です。
勿論ストレスはありません。
あってもそれは人と競争したり、意地になって衝突したりする類のものではありません。
私達が日頃感じるストレスの多くは、人間関係を、勝つか負けるかという次元でとらえてしまうことから生じています。
ですから、この人達は元々ストレスの溜まらない生き方を選択している人といえます。
「争うのが嫌いな人」は誰でも、自分のペースを守ってゆったり生きたいと考える筈です。
その時必要となってくるのは「私には今やることがあるんだ」と気がつくことではないでしょうか。
どんな人にも、たった今この瞬間にも「やること」があります。
或いは「できること」があります。
その「やること」や「できること」に着手するのが、マイペースで生きる為の最良の方法になってくる筈です。
マイペースを守れない人は、自分の「やること」や「できること」よりも他人の動きや言葉に目を奪われてしまいます。
「皆して遊んでいるな」と思えばそっちが気になり、「あいつ飛ばしているな」と思えばそっちを追いかけようとします。
貴方が友人とお茶を飲んだり、同僚とお喋りしている時に「やることがあるから」と笑顔で立ち上がる人間に対してどんな気持ちになりますか。
「つき合いの悪い人だ」と腹を立てるのは争いの好きな人でしょう。
物事が自分の思うように進まなければ面白くないというのは、我が儘な対人関係を作ることになるからです。
争いの嫌いな人はむしろ「いいなあ」と思う筈です。
「この人みたいにマイペースでやっていけたらいいなあ」と思うのではないでしょうか。
やることがある時には、そのスタートは自分で切る。
それがとても気分のいいことだと気がつく筈です。
『自分は自分人は人 争わない「生き方」』新講社ワイド新書
[私には夢がある(Ihave adream)]
この言葉は、1963年、キング牧師が人種差別の撤廃と自由と平等の実現を呼びかけ、切々と夢を語った演説の中の一節。
アメリカ合衆国での最高の演説の一つ、といわれている。
自分の夢があり、それを追いかけている人は人と比べることをしない。
たえず他人と比較ばかりしている人は、常に相手が主体なので、人に振り回される。
結果として自己嫌悪に陥ったり、逆に優位性を感じ高慢になったりする。
争わない生き方は「自分にはやることがある」と気づくこと。
「自分は自分、人は人」と争わない生き方をしてみたい。
このウラログへのコメント
ころすけさん:ですねいい意味でそうしていきたいです
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