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Xmasの素敵話:赤鼻のトナカイ
2012年12月25日 00:51
1930年、ウォール街で株価が大暴落をし世界中が恐慌にあえいでいた頃、アメリカのシカゴにロバート・メイ(Robert May)という人がいました。彼は通信販売会社で宣伝原稿を書く仕事をしていました。彼は若い妻のエヴリンと生まれたばかりの娘・バーバラの為に懸命に働いていましたが、娘が2歳になった時のことです。愛する妻が癌に侵され、寝込むようになり、少しあった蓄えも妻の治療費で消えていきました。
そんなある12月の夜、4歳になったバーバラがロバートに尋ねました。
[私のママはどうして皆のママと同じじゃないの?]
バーバラは子供らしい無邪気な好奇心で、寝たきりの母親のことを尋ねたのでした。ロバートは思わずバーバラを抱きしめました。彼は自分が幼かった頃、身体が弱く小柄で、いじめられたこと。家が貧しかったために進学できなかったことを思いました。(せめてこの子を幸福な気持ちにしてやらなければ…。何かを言ってやらなきゃ。幸せな気持ちになれるような何かを。けれど何を?どんなことがある?一体何を言えばいい?)
ロバートは呼吸を整え、ありとあらゆる想像力と勇気を集めました。それから、娘に向かってゆっくりと話し始めたのでした…
[いいかい、昔々のことだよ。ルドルフという名前のトナカイがいたんだ。ルドルフは世界にただ一頭しかいない不思議なトナカイだったんだ。どうしてかというと、それはね、ルドルフはでっかい真っ赤なお鼻をしていたからなんだ。だからね、あだ名は『赤鼻のルドルフ』だったんだよ。ルドルフはね、そのお鼻のことでとっても悩んでいたんだよ。だって、皆は自分を見て笑うからいつも悲しくて仕方がなかったんだよ。ところがね、あるクリスマスイヴにね、サンタさんがソリを引くトナカイのチームを迎えに来たんだ。知ってるだろう?ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、ドンダー…。クリスマスの夜に世界中を駆け巡る、有名なトナカイたちだよね。チームに入っていない他のトナカイの皆も全員集まってこの素晴らしいメンバーに惜しみない歓声をあげてお祝いをしたんだ。ところが、いざ出発という時になって突然霧が広がり始めたんだ…。サンタさんはとても困ってしまった。どうしてかっていうと、霧が深いと煙突を探すことが出来ないって分かっていたからなんだ。その時ふと、突然、サンタさんの頭にルドルフのことが浮かんだんだ。サンタさん
が辺りを見回すと、見送りの群の後ろの方にルドルフがいるのが目に入った。
そして、その時のルドルフのお鼻はね…。何と、いつも以上にきらきらと輝いていたんだ!サンタさんはすぐ様決心した。黙ってルドルフに近づくとソリの所へ連れて行き、一番先頭にルドルフを立たせたんだ。
『さあ行こう、仲間たち!世界の空へ!子供達の夢へ!』
トナカイ達は一斉にに身をおどらせました。ルドルフの赤いお鼻がひときわ明るく輝きだした。その夜ルドルフはサンタさんのソリを立派に先導したのさ。霧も雪も吹雪もルドルフがついていたから平気だった。どんな家もどんな煙突も見逃すことはなかった。だってそのお鼻はまるで灯台の様に輝いていたんだからね。
そうしてこの時からルドルフは最も有名な、皆に愛されるトナカイになったんだ。ずっと昔恥ずかしくて隠したくてたまらなかった真っ赤な大きなお鼻は今では皆から1番羨ましがられるものになったんだ!]
父の話を聞き終えてバーバラは輝く様な笑みを浮かべました。けれど、それからが大変でした。小さなバーバラは毎晩彼にそのお話をねだり始めたのです。
やがて素晴らしい考えが浮かびました。お話を本にしてクリスマスに娘にプレゼントしてやろう、というものです。勿論手製の本です。
執筆の最中、妻のエヴリンが亡くなりました。悲しみの中彼は毎晩、バーバラの為の[ルドルフ]を書き続け、クリスマスのプレゼントとして娘に贈ることが出来ました。
その後に会社のパーティーの席で余興としてこの話を朗読すると出席者達の感動を呼び、1939年に会社から[Rudolf the Red-Nosed Reindeer(赤鼻のトナカイ)]と題されて発売されました。この詩は600万部を売るベストセラーになり、ルドルフを宣伝や商品に使いたいという申し出も相次ぎました。
この詩を元に1949年のクリスマスに[赤鼻のトナカイ]という曲がジョニー・マークスによって作られると[サンタが街にやってくる][ジングルベル]と並ぶ三大クリスマスソングとして毎年クリスマスの時期には世界中で聴かれるようになりました。
[あの夜、愛するバーバラがあの質問をしてくれなかったらルドルフはこの世には生まれなかっただろう。何と不思議な瞬間だったのか…。私は神とエヴリンとバーバラに心から感謝している]
ロバートはクリスマスが来るたびに心静かに思い返していたといいます。長く苦しい生活の日々との闘いと、愛する妻を看病する中で生まれたルドルフ。ルドルフは娘ばかりではなく、彼自身の希望の光でもあったのです。やがて、そのルドルフが富を運んできたのでした。
作詞:新田宣夫
作曲:ジョニー・マークス
♪真っ赤なお鼻のトナカイさんは いつも皆の 笑い者
でもその年のクリスマスの日サンタのおじさんは 言いました
暗い夜道は ピカピカの お前の鼻が 役に立つのさ
いつも泣いてたトナカイさんは こよいこそはと 喜びました♪
このウラログへのコメント
satoruさん:そうですね
ハートフルけんじさん:そうかも。頑張ります いつもコメント有難うございます
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