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悲しいけど素敵な話:登山ガイド

2012年09月28日 09:21

悲しいけど素敵な話:登山ガイド

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[九州登山倶楽部]より

昭和48年の夏、長者原登山口に捨てられていた子犬を、バスの切符売りの方が面倒を見るようになりました。
初めは白い毛が半分抜け落ちて皮膚病にかかっている痩せた犬でした。
お弁当を分けてもらえるからか、登山客と一緒に山を登るようになったのです。
ある日、九重連山に慣れていない夫婦が道迷いをした時に、白い犬が長者原登山口まで連れて行きました。
命拾いをした夫婦は飼い主に犬の皮膚病を治してくださいとお金を置いていきます。
それから皮膚病も完治して、その犬は立派な秋田県のメスということがわかりました。
この時期がガイド犬[平治号]の誕生でした。
名前の由来は平治岳にちなんで命名されたもので、それから飼い主と一緒に何度も訓練を重ね、体格もしっかりしてきて頼もしいガイド犬になっていきました。
平治はとても気持ちが優しい犬だったようで、人に向かって吠えたり、噛んだりは決してしませんでした。
登山客のペースに合わせてゆっくりと先頭を進んでいきます。
分かれ道になると必ず立ち止まって待っています。
登山客が小屋で休憩している時も、決して中には入らず外に座って待ちます。そして言葉が解るかのように目的地まで連れて行ったそうです。
ガスにまかれた人、吹雪で立ち往生している人、夜の登山の同行等、沢山の人の救いと励ましになってきました。
月日は流れ、13年目の頃から急激に平治が衰えて行きます。
人間にしてみると老人です。
耳も遠くなり、足を引きずるようになります。
平治は山が好きなのでいつまでも登ろうとします。
しかし、ある日、三俣山の急勾配でどうしても登ることができなくなりました。
その時、平治はとても悲しげな目をして同行した登山客を見ていたそうです。
昭和63年8月3日の早朝。
平治は星生キャンプ場で倒れました。
飼い主が飛んで駆けつけた時には手足を震わせながら瀕死の状態でした。
平治は前日、登山客を山に案内して必死で星生キャンプ場まで連れて帰って力尽きたようです。
飼い主は一旦、職場に戻り昼過ぎに再び平治の元に戻ったとき…平治は既に力尽きていました。
周りのキャンパーや登山者は泣き崩れました。
飼い主は[長い間、ご苦労だったなぁ、ありがとう平治]
心の中でつぶやきながら登山口まで、かついでおりて行ったそうです。
人間でも難しい登山のガイドを14年も続けました。
しかも無償で。


感動しました。
きっと人に喜んで貰うことが大好きだったんでしょうね

このウラログへのコメント

  • ゆうき2 2012年10月03日 06:51

    うん。
    でも、自分も楽しく過ごせたからだと思いたいです。
    ありがとう、またね来て! です。

  • なな♪ 2012年10月03日 23:38

    ゆうき2さん:そうですね

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