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ネットの印象的な話2つ
2014年01月18日 22:28
[理想の先生]
小学生の時、よく物を取られていた。
取っていたのはクラスのリーダー格の女子(Aとする)で、私が当時流行ってたキャラのグッズ(といっても鉛筆とか)を持っていると「お前がそんなの持ってるなんて生意気!」と強奪されていた。
私は当時目立たない上に口下手な子で、先生に言いつけるとかそういう行為が できなかった。
先生に言ったら叩くからね、とAに言われていたし。
しかしある日、誕生日に母が買ってくれたマスク入れの巾着を取られた。
これは強奪されたわけじゃなく、どうやら私が見てない所で盗られたようで、Aが盗ったという事は翌日に判明した。
おそらく私は何も言えないと踏んでいた Aが、それを堂々と使ってたから。
大事にしていたのでどうしても返して欲しくて、勇気を出してAに「それ私のだよね、返して」と言ったら「は!?あんたのの訳ないじゃん」と言い返されて突き飛ばされた。
そこに担任登場。
とりあえずAと私は職員室に連れてかれた。
Aは勉強も運動もできて外面は良い子だったので、担任ははなからAが盗ったとは 思ってなく「(私)ちゃんは失くしたんじゃないの、Aちゃんがたまたま同じの持ってたんでしょ」と私を疑った。
私は気弱で口下手な子だったので「でも私の……」と言ったまま口篭ってしまい、なぜか私が怒られる羽目に。
そこにたまたま来た校長が「どうしたんですか」と入ってきた。
担任はさも「(私)ちゃんの勘違いでトラブルが起きた」ように説明していたが、校長はその説明を聞いて、私の目線まで屈んで「本当に失くしたんじゃないんだ?」と優しく聞いてきた。
私は「校長先生も私を疑っている!」と思って、悲しく なって「失くしてないです」と言いながら泣いてしまった。
そしたら校長は私をなでてくれて、担任に「この子は普段あんまり自己主張しない子だけど、そんな子がここまで言うなら本当かもしれないよ?」と言い、今度はAに向かって屈んで「それは本当に君のなの?」と言った。
途端にAの目が泳ぎだした。
この校長、普段から私たちと話す時はじっと目を見つめてくる人で、今思うとこの人にだけは嘘を言えないような雰囲気を持った人でもあった。
Aは結局、下向いてぼそっと「ご免なさい、盗りました…」と白状した。
担任はころっと態度変えてAを叱ろうとしたが、校長はそれを制して「人のものを盗るのもいけないけど、嘘を吐くのはもっといけない事だ。でもAさんは今、本当の事を言ってくれたね。僕はうれしいよ。今度から人のものを 盗っちゃだめだよ」とAの目を見たまま穏やかに諭した。
翌日、私が登校するとAが来て、小さい紙袋を突きつけて「ご免」とぼそっと 言って去っていった。
紙袋には、私がいままで取られていたものが全部入って いた。
校長に感化されたんだろう。
今考えても、人間的にも教師的にもとてもいい校長だった。
[最高の両親]
ある女の人が学生の頃に暴行されました。
男性不信になった彼女はずっと男性を避けていましたが、会社勤めをしているうちに、そんな彼女に熱烈にアタックしてくる人がいました。
その男性の優しさや「こんな自分でも愛してくれるんだ」という気持ちから、彼女も彼と交際を始めました。
そして交際を重ねて二年、ずっと清い交際を続けてきた彼が彼女をホテルに誘いました。
彼女は「大好きな人とできるのだから怖くない」と自分に言い聞かせましたが、やはりベッドの上でパニックを起こしてしまったそうです。
その時、彼は彼女が泣きながら切れ切れに語る辛かった過去を辛抱強く穏やかに聞き、最後に泣き伏してしまった彼女に「ずっと大変な事を一人で抱えてきたんだね」と頭を撫でたそうです。
そして彼女の頭を一晩中撫で続けながら、彼女に語りかけていたそうです。
「これからはずっと俺が守るから。もう怖い思いはさせないから」
「焦る事は無いよ、ゆっくりと分かり合おう」
「君はとてもキレイだよ、ちっとも汚れてなんかいないよ」
「ごめんなさい」と繰り返す彼女に、彼は一晩中優しく語り掛け「いつか、君が僕との子供が欲しいと思う時まで、心で深く分かり合っていこうよ。僕が欲しいのは君の体じゃなくて君自身だよ」と言い、その後彼女と結婚するまでの五年間、おでこにキスくらいまでの清い交際を続けました。
そして結婚してからも焦る事無く、ようやく初夜を迎えることができたのは結婚後、二年経ってからだったそうです。
そして、私と弟が生まれました。
弟が二十歳になるのを待って、母が初めて子供二人に語ってくれた話でした。
その話を聞いたとき、母の苦しみや父の愛情、そしてそれに母がどれだけ癒されたのか、今ここに自分の生がある事のありがたさを知って、ボロボロと泣きました。
お父さん、お母さん、愛し合ってくれてありがとう。
さらにその後、父とその件について話した事があったのですが、ホテルでの一件の後、父は結婚してから母を一人にする事のないように自営業を始めるため、五年間貯金をしたそうです。
開業資金、結婚資金が貯まって、母にプロポーズをした時も「一生子供が作れなくてもいい」と思っていたそうです。
実際、振り返ってみても父と母はいつも一緒にいた所しか思い出せません。
そんな両親も今はこの世にはいません。
二年前に母がすい臓ガンで、昨年父が脳卒中でこの世を去りました。
母の命日に位牌を抱いたまま冷たくなっていた父を見て、弟と二人号泣しました。
「お父さん、本当にお母さんのことが大好きだったんだね」と大の大人が葬式でわぁわぁ泣きました。
法事まで母を一人にできなくて同じ日に亡くなったんでしょうか。
私たちを叱る時、精一杯厳しくしようとして、出来なくて、目に涙を浮かべながら一生懸命大きな声を出していた父と、大きくなって「恥ずかしいよ」と文句を言っても私たちの頭を良く撫でてくれた母。
本当に最高の両親でした。
このウラログへのコメント
お父さんえらいね。
本当に好きだったんですね
うさぎ仮面紳士さん:こんな両親だったら子供も素敵に育ちそうですよね
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