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ネットの印象的な話+素敵話

2014年01月16日 22:44

[父とのキャッチボール]
私の父は、高校の時野球部投手として甲子園を目指したそうですが地区大会の決勝で9回に逆転されあと一歩のところで甲子園に出ることができなかった」と、小さい頃良く聞かされていました。
そんな父の影響もあってか、私は小さい頃から野球大好きで、野球ばかりやっていました。
父も良くキャッチボールをしてくれました。
そして私は、小学5年から本格的に野球を始め、高校に入った私は迷わず野球部に入部しました。
ところが、高校入学と時を同じくして、父が病に倒れてしまいました。
その後入退院を繰り返し、高校1年の冬からはずっと病院に入院したきりになってしまいました。
父の体がどんどん細くなっていくのを見るにつれ、なんとなく重大な病気なのかなとは感じました。
父は、病床で私の野球部での活動内容を聞くのを一番楽しみにしてくれていました。
そんな高校2年の秋、私はついに新チームのエースに任命されました。
それを父に報告すると、一言「お前、明日家から俺のグローブ持って来い!」と言われました。
翌日病院にグローブを持っていくと、父はよろよろの体を起こし、私と母を連れて近くの公園野球場に行くと言いました。
公園に着くと父は、ホームベース捕手として座り、私にマウンドから投げるように要求しました。
父とのキャッチボール小学校以来でした。
しかも、マウンドから座った父に向かって投げたことはありませんでした。
病気でやせ細った父を思い、私は手加減してゆるいボールを3球投げました。
すると父は、怒って怒鳴り、立ち上がりました。
「お前は、そんな球でエースになれたのか!?お前の力はそんなものか?」と。
私はその言葉を聞き、元野球部の父の力を信じ、全力で投球することにしました。
父は、細い腕でボールを受けてくれました。
ミットは、すごい音がしました。
父の野球の動体視力は、全く衰えていませんでした。
ショートバウンドになった球は、本当の捕手のように、ノンプロテクターの体全体で受け止めてくれました。
30球程の投球練習の後、父は一言吐き捨てるように言いました。
「球の回転が悪く、球威もまだまだだな。もう少し努力せんと、甲子園なんか夢のまた夢だぞ」と。
その数週間後、父はもう寝たきりになっていました。
さらに数週間後、父の意識は無くなりました。
そしてある秋の日、父は亡くなりました。
病名は父の死後母から告げられました。
ガンでした。
病院を引き払うとき、ベッドの下から一冊のノートを見つけました。
父の日記でした。
あるページには、こう書かれていました。
「○月○日 今日、高校に入って初めて弘の球を受けた。弘が産まれた時から、私はこの日を楽しみにしていた。びっくりした。すごい球だった。自分の高校時代の球よりはるかに速かった。彼は甲子園に行けるかもしれない。その時まで、俺は生きられるだろうか?できれば球場で、弘の試合を見たいものだ。もう俺は、二度とボールを握ることは無いだろう。人生の最後に、息子とこんなにすばらしいキャッチボールが出来て、俺は幸せだった。ありがとう」


[直筆の不採用通知]
就職活動続けている友人が聴かせてくれたちょっと素敵なひとときから。
就職活動ではご縁がなかった場合、決まってこんな文言不採用通知が届きます。
「慎重に検討させていただきましたが、残念ながら、今回は貴意に添うことができません。貴殿の今後のご多幸とご検討をお祈りいたします。 慎重に選考させていただきましたが、今回は残念ながら採用を見送らせていただくことになりました。今後いっそうのご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。」
お祈りいたします、お祈り申し上げますと書きながらも、本心ではそうは思っていないとばかりに、日付と名前のところだけを差し替えて使いまわしているのが一目瞭然。
応募人数が多い事情もあるでしょうし、毎回書面をイチから創っていたら、他の業務に支障が出てしまいますから、こうした形はやむをえないのかもしれません。
そんな金太郎飴のような不採用通知を、何通か受け取っていたある日のこと。
とある企業様から封筒が届きました。
連戦連敗だったこと。封筒が届くこと。 開封しなくても、中身はわかってしまいます。
しかし、
今回届いた封筒は社名の入ったいつもの事務的な封筒ではなく和紙で作られた封筒でした。
でも、封筒は封筒です。きっと、不採用通知だろ?開けなくてもわかるよ。
そう思って開封するとやっぱり不採用通知でした。
ところが、いつもとは違っていました。
日付と名前のところだけを差し替えて、使いまわしているものではなく、和紙にガラスペンのようなもので丁寧に綴られていたからです。
でも、不採用通知は、不採用通知
和紙にガラスペンっていったって、あれじゃないの?
よくある「貴方様だけに」とかいう、特別感を演出したダイレクトメールみたいに 直筆に観えて、実は印刷されてるんでしょ?
元になるやつだけは直筆で、あとはそれを上質な紙に印刷してるだけじゃん。
そう思って透かしてみると、にじんでいる箇所がありました。
「あれっ?」
裏を向けて、もう一度透かしてみると、やっぱり裏側にまでにじんでいる箇所がありました。
そして、確かに、一枚一枚、一通一通、直筆で綴られたものにしかできない筆跡が裏側に刻まれていました。
印刷されていたら表側はにじんでいても、裏側にまでにじむことはありません。
まして筆跡が刻まれることなんてありえません。
目を閉じて表をさ~っと手でなぞってみると、凸凹した感じが指先から伝わってきます。
「こんなの初めて受け取ったなぁ」
そう思って読んでいくと、単なる不採用通知ではありませんでした。
残念ながら、今回はご縁がなかったのですが、普段なら決して語られることのない知りたくても知ることのできない選考に落ちてしまった理由が綴られていました。
しかもそれはダメ出しではなく、こういうところを直したら君は、きっとうまくいく。
こういうふうに伝えたら君の想いは、相手の心にしっかり届く。
という、未来につながるアドバイスでした。
それに加え、友人が気がついていない自身の魅力、強み、才能までもが丁寧に綴られていました。
あの1時間の面接でここまで観てくれてたのか・・・。
言葉になりませんでした。
そして、最後に添えられた「再チャレンジも歓迎します」
このひとことで友人の心は決まりました。

このウラログへのコメント

  • wwwうさぎjp 2014年01月16日 22:55

    オレも、転職するんだけど
    面接の時に、こっちの目を見て話してくれる人
    パソコンを見て話す人がいたよ

  • SYUZO- 2014年01月16日 22:56

    通知する側も、人の人生に関わってる自覚が、あってこその不採用通知ですね、重みがちがいます。

  • なな♪ 2014年01月16日 23:46

    SYUZO-さん:そうですね再挑戦できるならこういう会社こそまた頑張りたくなりますよね

  • なな♪ 2014年01月16日 23:47

    うさぎ仮面紳士さん:パソコン見るだけだと本当に事務的な感じですね

  • 霧隠 才蔵 2014年01月17日 06:12

    お早うございます。ななさん。いつもいい話ありがとう!野球の話とても心打たれたよ!

  • なな♪ 2014年01月17日 23:38

    霧隠才蔵さん:有難うございます悲しいけど惹かれる話だったので載せてみました

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