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ネットの素敵話:サッカー・デンマーク1

2013年11月28日 22:51

[サッカーデンマークの話]
デンマーク・・・正式国名「デンマーク王国」
北欧の南端に位置し、約4.3万km(九州とほぼ同じ)。
言語ははデンマーク語ながら英語も通用します。
デンマークは異様な程に税金が高く消費税、サービス税含めると30%~40%近くの税金が買い物に課されます。
その代わり、これらの国は福祉の充実度が世界トップレベル
税金が高いのは充実した福祉を支える為なのでしょう。
デンマークサッカーの歴史は古い。
しかし、デンマークサッカーが世界に躍進したのは、つい最近のことである。
そんな彼らが今大会、2002年日韓ワールドカップに出場することとなった。
2大会連続、3回目の出場を決めた。
そして、このデンマークが今大会のキャンプ地を和歌山県に決めた。
デンマーク和歌山に決めた理由は日本のほぼ中心地であり、関空に近いからだった。
和歌山県民の殆どはデンマークという国の存在自体は知っていてもどんな国民性なのか?どのような人種なのか?という程度。だから、和歌山の街中ではこんな会話が交わされたという。
A「今度のワールドカップデンマークって国が来るらしいけど知ってた?」
B「それは知ってるけど・・・誰か有名な人いるの?ベッカムとかイタリア男前集団みたいに有名な人いるの?」
A「知らん・・・。だけど世界で有名なんやったら一度は練習見に行こか?」
デンマークの練習を訪れた人は『この手の会話』がきっかけとなった人達ばかりであった。最初はいわゆる『野次馬』的な人が多かったのである。
この最初の見学者は数百人程度であった。
しかしこの数字が日々増えていった。
初日はわずか数百人だった見学者が翌日には2000人、その翌日には2500人、そのまた翌日には3000人が訪れた。
この数字が増えた理由には以下のことが一番大きかった。
ワールドカップ出場国のキャンプ地での練習というものは非公式・非公開が通例なのだ(イングランド、伊、西、ブラジルといった強豪国は殆ど非公開でした)が、デンマークは違ったのである。
デンマークは練習初日から全ての練習を公開したのである。
更に練習後には見学に来ていた地元サッカー少年達を招きいれ一緒にミニサッカーを行ったりもした。
サインにも気楽に応じてくれた。
そのため、デンマークというチームに対し・・・
A「練習どうだった?」
B「めちゃめちゃフレンドリーで気さくな人達ばかりやで!」という評判が口コミで相当広がったともいう。
ある記者が、デンマークのオルセン監督に聞いた。
記者「他国は練習を公開しないで試合に備えています。デンマークは公開でいいのですか?〔英語〕」
オルセン監督はこう答えた〔英語〕。
オルセン監督「我々の強さは練習を秘密にした所で変わらない。絶対的な自信をもって試合に臨むだけだ。何より、キャンプ地を提供してくれた和歌山の人達が喜んでくれることはどんどんすべきなんだ。試合も大事だが、この交流も大事にしたいと選手全員も言っているよ」

このオルセン監督には、来日早々にこんなエピソードもあった。
デンマークチームが来日し、ホテル入りした初日のこと。
ホテルでの歓迎セレモニーを受けた後、再度、宿泊先のホテル支配人料理担当のコック長が監督の部屋へ挨拶に訪れた。
彼ら支配人とコック長には1つ聞いておきたいことがあった。
彼らには1つ『心配のタネ』があったのである。
それは食事の問題であった。
ホテル側も選手達には万全の状態で試合に臨んでほしかった。
食事が口に合わない…それが原因ということは避けたかった。
しかし他国の宿泊先ホテルに連絡をとったところ、食事でかなりもめ、文句を言われたらしかった。
口に合わない!母国の材料で調理してくれ!etc.
そこで、支配人通訳を介して監督に聞いてみた。
支配人「食事で何かご要望はございませんか?」
オルセン監督は答えた。
オルセン監督「一切お任せします。そちらが用意される料理を我々はご馳走になります」
この言葉に驚いた支配人とコック長。
ホテル側「いや…やはり母国デンマークの食事の方がいいんじゃないでしょうか?」
オルセン監督「和歌山キャンプ地に決めた時から食事もお任せしようと私と選手達は言っていた。選手も理解している。全てを貴方達にお任せします」
それでも不安が晴れない支配人がこう続けたところ、支配人「あの~~他の国とかのホテルにお聞きすると…食事はやはり母国の方が好まれると聞いたものでして…」
オルセン監督はキッパリ言った。
オルセン監督「他国は他国、我々は我々です」
この言葉に支配人は「ホッとした。滞在中は無事に過ごせて頂けると思った」そうだ。
オルセン監督「我々は料理貴方に全てお任せします。宜しくお願いします。ところで、和歌山で有名な食材は何ですか?」
コック長は質問の意図がわからなかったが、「和歌山では魚が有名です。カツオという魚が特に有名です」と答えた。
するとオルセン監督は微笑みながらコック長に言った。
「それでは、そのおいしいカツオを我々に食べさせて下さい。貴方が腕をふるって、おいしいカツオを選手達に食べさせてやって下さい」
この言葉にコック長は大変感激していた。
最初の食事を迎えた時、ある選手が通訳に聞いた。
選手「デンマークでは食事する時神への祈りをするのだが、日本では食事始める時に何かするんですか?」
デンマーク国民の9割がプロテスタントである(福音ルーテル教)。
神への祈りを終えてから食事を始める。
この選手は日本ではこれの代わりに何かするのか?と聞きたかったのである。
答える通訳
通訳「日本でもキリスト教信者は神に祈ってから食べるけど、大抵は手を合わせて『いただきます』と言ってから」
すると彼は・・・
彼は両手を合わせたその姿のまま、コック長の方へ向き頭を下げた。
それを見ていた他の選手達も彼に倣い、手を顔の前で合わせた。
この時から、食事のたびに手を合わせる選手達。
コック長は言った。
コック長「今の日本人でも『いただきます』を言え無い奴が多いのに、外国の人にされたら…無茶苦茶嬉しかったですよ」
この最初に手を合わせた選手の名を…ヨン・ダール・トマソンといった。
FW。代表では9番。
1976年8月29日生・182cm・74kg。
このトマソン選手。今大会、デンマークを決勝トーナメントに進出させた立役者である。
今大会前までオランダフェイエノールトロッテルダムに所属し(現在ACミラン在籍)、日本代表小野選手とチームメイトであったため日本でもある程度名前を知られていた選手である。彼は世界でも有名な一流プレイヤーである。

このウラログへのコメント

  • sei23 2013年11月28日 23:11

    トマソン、好きな選手でした。スター選手なのに気取らない人柄もステキです(^^)

  • 管理貞操帯 2013年11月28日 23:15

    和歌山県、トルコとデンマークは、特に親近感を覚えます。特にトルコは、エルトゥールル号の難破事故からね

  • なな♪ 2013年11月29日 00:15

    sei23さん:私もです。素敵な心の選手ですよね

  • なな♪ 2013年11月29日 00:16

    管理貞操帯さん:あの事件は有名ですね

  • なな♪ 2013年11月29日 00:16

    管理貞操帯さん:事故ですね

  • なな♪ 2013年11月29日 00:17

    PANDAさん:こういう外交ならいいのにね

  • wwwうさぎjp 2013年11月29日 09:29

    トマソンいい選手だよー


    やっぱ、もちつもたれつ、相見互いだね。
    感謝のココロと。

  • なな♪ 2013年11月30日 23:56

    仮面紳士さん:そうですねいい選手だからこそ特に注目されるんでしょうね

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