ネットの印象的な話、3つ

[今日も生きています]
女学校の教員だった父にも召集令状が来てから、半年程経って、突然、母と幼い私の所へ父の戦死の報と、戦死した時に父が背負っていた背嚢が届きました。
背嚢の中には、母と私の写真、教え子の生徒から父へあてた手紙、それと父がつけていた日記が入っていました。
母は生徒の手紙を鼻をグスグス言わせながら読んでいましたが、次に父の日記を見て号泣しました。
日記は7月10日まで毎日一言だけ
「今日も生きています」と書かれていました。
父はその翌日の11日に戦死したのです。
それから母は女手ひとつで私を育てることになりました。
母は毎日父の仏前に向かって、「あなた、私たち親子は今日も元気に生きていますよ」と報告するのでした。


[おかえり]
結婚した翌年。
私たち2人に待望の赤ちゃんができ、両家の初孫ということもあり、両親もとても楽しみにしていました。
ところが…
ある日の検診で、「赤ちゃんの心拍が止まっています」とお医者様の言葉。
信じられない思いでいっぱいでした。
主人にも、両親にも申し訳なく。
泣きながら自分を責める毎日が続きました。
それから数年。
主人に支えられ、自分を取り戻した頃。
私たちに、再びコウノトリがやってきてくれました。
主人にそのことを伝えると。
彼は私のおなかに手をあてて、泣きながら言いました。
「おかえり。待ってたよ」
赤ちゃんは私のおなかで今、順調に育っています。
産まれたら、一番最初に『おかえり』と言ってあげようと思います


[ディズニーシーで]
2月に家族でシーに行きました。
前の晩、娘(年長)が「ミッキーとミニーにお手紙渡すの～」と一生懸命書いていました。
ミッキーやミニーは人気者で、すごい人だと思うから多分無理だよって言うのも聞かずに。
初めて行ったシーは子連れが少なくて、少し場違いのような印象すら受けました。
偶然、見つけることが出来たミニーも、取り囲んでいるのは大人の女性ばかりで、子連れが近づいてもいいかな・・・という感じだったんですが、人ごみの外から娘が「ミニー!ミニー!」と呼んだら、サッとかき分けて出てきてくれて、「これね、お手紙。ミニーにあげる。それからこれね、ミッキーへのお手紙だから渡しておいて!」という娘を見て、周囲の人はドッと笑ったのに、ミニーは受け取った手紙を胸にあてて、すごく喜んでくれていました。
何が書いてあるかも判読できないような手紙だったのに。
娘は帰宅後「ミニーがお手紙ありがとうって言ってた!」(本当は言ってないんですけど)と人に会うたびに話していました。
大きくなってもそういうことって忘れないんだろうな・・・
あの時のミニー、ありがとう