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素敵?話:先生のひとことで、救われたんだよ

2012年12月28日 09:12

素敵?話:先生のひとことで、救われたんだよ

プロボクサー内藤大助氏の心に響く言葉より

酷いイジメだった。
胃潰瘍ができた。
毎日毎日、恐怖が続いた。
今もそのトラウマが残っている。
僕がボクシングを始めた理由。
それは、中学の時のイジメだ。
相手に仕返しする為じゃない。
自分の身を守る為。
パンチを打つのではなく、相手のパンチをよける為。
僕は強くなりたいと思った。
僕は北海道豊浦町で生まれた。
家は貧しかった。
サビだらけのトタン板で囲われた木造二階建て。
窓は木枠でできていたけれど、きっちり閉まらない。
毎年冬の寒さをしのぐ為ビニールを打ち付けて窓を塞いでいた。
僕には父親の記憶がない。
僕が生まれてすぐに離婚したらしい。
母親は自宅の離れで食堂民宿を営み、朝から晩まで忙しく働いた。
何も買って貰えなかった。
中学時代当時の僕は身長が140cm位。
相手は170センチ以上あるやつもいて、喧嘩しても適わないと思った。
僕は笑いのものされ、使いっぱしりをさせられ、それでもご機嫌をとり媚を売りながら生きていた。
母親には隠していたけれど、ある日、お腹が痛くて病院に行くと胃潰瘍ができていた。
中学三年になって更にイジメエスカレートした。
モノを隠され、靴を捨てられ、服を脱がされた。
もう限界だと思った。
カラススズメ、虫でもいい、人間以外のものになりたかった。
学校に行きたくなかった。
その時、佐々木先生が異変に気づいてくれた。
先生は、小さくて運動神経がよくてサッカー部の顧問。
歳は25歳位。
生徒との距離が近くて冗談が通じる軟らかい雰囲気を持った人。
その佐々木先生がホームルームでこう切り出した。
[最近、誰かが誰かをからかっている。特定の人に酷いことをしている。誰がやっているか、思い当たる人は手をあげろ!]
誰も答えない。
すると先生は、大声であいつの名を呼んだ。
[お前のことを言ってんだよ!!]
シーンとなった。
僕は吃驚した。
凄いと思った。
こんな大人もいるんだと思った。
先生が叫んでから、イジメはおさまった。
僕はボクシングを始めた。
不思議なことに、強くなるとやり返そうという気持がなくなった。
[先生の一言で救われたんだよ]
フライ級日本一になって北海道に帰った時先生にそう言った。
先生は変わらぬ優しい笑顔で、小さく頷いた。

『心がギュッと強くなる本 大切な人への手紙23通』PHP研究所


人は一寸したひとことで明るくもなれば、暗くもなる。
そして、たった一言で命が救われることもある。
[いつだって、私は貴方の味方][泣きたかったら思いきり泣いてもいいんだよ][君がいてくれるだけで幸せ][どんな時でも君の傍にいるよ]
勇気を与えてくれる[一言]発せる人になりたい。

このウラログへのコメント

  • 松山市の河内人 2012年12月28日 18:51

    あの大津にこんな先生がいてたらなー

    その先生はイジメの時は知らん顔して

    今も教壇に立ってる(驚

  • なな♪ 2012年12月28日 18:55

    松山市の河内人さん:ほんとですね!まだ教壇に立ってたとは…

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