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おやじシネマレヴューその2「グッバイ、レーニン!」

2011年05月01日 03:35

おやじシネマレヴューその2「グッバイ、レーニン!」

グッバイレーニン![ Goodbye, Lenin ! ] 2002年製作

1989年東西が分断されたままの東ドイツ首都ベルリンに暮らす家族の物語。
主人公アレックス母親クリスティアーネは夫が西ドイツへ単独亡命して以来、その反動から社会主義に傾倒している。 そんな中、東ドイツ建国40周年記念日である1989年10月7日の夜に、アレックスは家族に内緒反体制デモに参加、街中で警官ともみあっていた。それを偶然通りがかったクリスティアーネが目撃する、その光景目撃した強いショックから心臓発作を起こして倒れ、昏睡状態に陥ってしまう。

 彼女は二度と目覚めないと思われたが、8ヶ月後に奇跡的に意識を取り戻す。しかし、その間にベルリンの壁は崩壊し、東ドイツから社会主義体制は消え去り、東西統一が行われようとしていた。「次に大きなショックを受ければ命の保障は無い」と医師から宣告されたアレックスは、思案の末、周囲の協力を半ば強要しながら、東ドイツ社会主義体制が何一つ変わっていないかのように必死の細工と演技を、続けけて行くのだが・・・。

 ドイツ映画のイメージらしからぬ明るいコメディスタイルで見る者を引き込んで行く佳作である。旧東ドイツの厳格な社会主義体制から資本主義に変貌して行く様をコミカルに描いている、特に母事実を隠そうとする息子達の奮闘ぶりが笑いを誘う。本作で映画デビューしたアレックス役のダニエル・ブリュールはスペイン生まれのドイツ俳優でこの作品で評価され(ドイツ映画賞など受賞)後に「イングロリアバスターズ」などのハリウッド映画にも進出する事になる。随所に過去の名作映画がオマージュとして盛り込まれ、監督の映画嗜好がみて取れる。

 主人公の母への想いや西へ亡命した父親との間で揺れ動く思春期息子葛藤が涙を誘う。素直に見て心温まる話に仕上がっており懐かしい感じさえ覚える。

2002年製作のドイツ映画
監督はヴォルフガング・ベッカー、脚本はベルント・リヒテンベルクとヴォルフガング・ベッカーの共同、音楽は『アメリ』のヤン・ティルセン。

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