- 名前
- graphicman
- 性別
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- 年齢
- 59歳
- 住所
- 兵庫
- 自己紹介
- SEXの祭に無精髭をよく触られる。 一応、カメラマンなので撮った女体は数知れず。仕事...
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おやじシネマレヴューその5「善き人のためのソナタ」
2011年05月05日 00:22
「善き人のためのソナタ」- Das Leben der Andersen-
1984年東西が分断されたままの東ベルリン。DDR(ドイツ民主共和国)は国民の統制と監視のシステムを強化しようとしていた。国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓うお手本となる人物。反体制の疑いのある劇作家ゲオルグ・ドライマンと恋人である舞台女優クリスタを反体制運動の証拠を押さえる為に監視するよう命じられる。さっそくドライマンのアパートの屋根裏部屋には盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラー大尉は徹底した監視(盗聴)を開始する。しかし、盗聴器から聴こえてくる彼らの世界に次第に共鳴されていくうちに同じ事の繰り返される自身の生活や自身の孤独さからくる虚無感に何かしら心を動かされて行くのを感じずにはいられなかった。
そしてドライマンが弾いたピアノソナタを耳にした時、ヴィースラーの心は激しく揺さぶられ、反体制思想を交わし合うドライマンを「無実」と虚偽の報告をするのだった・・・。
感動のラストシーンまでヴィースラー、ドライマンと恋人のクリスタの監視社会に翻弄される姿が今だ記憶に新しい遠くない過去に存在した事実として胸に突き刺さる。これはドキュメンタリー作品では無いが、監督のフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクはこれが初監督作品であり、約4年間ものリサーチを敢行し史上最大の秘密組織“シュタージ”の内幕を描いた。近年のドイツで最も重要な映画と称賛されている。
事実、後に主演を務めたヴィースラー大尉役のウルリッヒ・ミューエは以前、自身の妻から監視を受けていたと告白している。
まさに事実は小説よりも奇なりである。
アカデミー賞:外国語映画賞、ニューヨーク映画批評家協会賞:外国語映画賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞:外国語映画賞、ヨーロッパ映画賞:作品賞、脚本賞、男優賞 など受賞歴は多数。2006年ドイツ映画
かなりお勧めですが、重いテーマですので気分の優れた時に(笑) 是非見てください。
お勧め度★★★★★
□良し悪しは私個人の独断と偏見で評しておりますので、ご理解ご了承の程宜しくお願い致します。
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