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妄想する男

2005年11月27日 02:27

妄想する男

生理か?」

「どうして?」

「血が・・・」

処女だからよ 注意してね」

「知らなかった 愛してる」

「本当に注意してよ」

この出来事が男の運命を大きく変えます

ATTENTION! 注意!
CE FILM CONTIENT DES IMAGES QUI RIQUENT DE HEURTER LA SENSIBILITE DE CERTAINS SPCTATEURS!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
感受性を傷つける 危険な部分があります!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「カルネ」(1991年フランス映画


『カルネ』
フランスは世界で最も馬肉を好む国である
世界中から輸入された馬は毎日解体されて国内にある2000件の専門店で売られている
赤身肉の中で最も健康的といわれる馬肉だがその色と安さを軽蔑して人は“カルネ”と呼ぶ

CARNE=ふしだらな女

『父娘の生活』
これはパリ郊外で馬肉を売る50歳やもめ男の物語
男(フィリップナオン)には溺愛する一人娘(ブランディーヌ・ルノワール)がいた
名前はシンシア14歳
その昔、若い女工出逢い、女の働く工場の前の“未来ホテル”で処女を奪う
その後生まれたのがシンシアだ

女は赤ん坊を捨てて消えた

『沈黙の殻』
生まれてから一言も言葉を発しない娘は玩具の馬が大好き
男は成長する娘のカラダと欲望との葛藤に悩む
娘のバストが・・・!!!脚が・・・!!!

『娘の血』
パリ郊外ーオーベルヴィリエ 
娘に初潮がきた!
痛みに驚いた娘は父の店に急いだ
その途中、娘は誘惑されたが、隣人に助けられる
隣人に連れられ、男の店にやってきた娘のスカートには血が!!!!!!!

『魔の一瞬』
人生を台無しにする魔の一瞬は誰にでも訪れる

父はスカートの血を見て娘が強姦されたと思い、すぐさま、ナイフを手に男を捜す
そして、空き地に居た男の顔をナイフで刺す!!
しかし、刺した男は人違いで、父は無実の人間を障害者にしてしまった

情熱は すべての危険を超越させた

『消えた過去』
男は刑務所に入れられ、娘は施設に入れられる
娘に手紙をしょっちゅう書いた
そして店と家を売り、保釈金を作りなんとか自由を手に入れる

刑務所に入ると誰でも人は変わってしまう

男は財産もなく、以前から顔なじみのカフェで働く
そして女主人の愛人になった

『別れ』
人はほとんど予定外に妊娠する

デブ女(カフェの女主人)が妊娠した
女はカフェを売り、実家がある北の町リールで馬肉屋を営みたいと男に提案
男は承諾し、別れを告げる為、禁止されているが、初めて施設を訪れた
娘は無言だったが、強く、強く、娘を抱きしめた

パリを後に』
デブ女と共に北の町リール
そして、暗いトンネルを抜ける間、娘への愛は心に封印しようと決意する
男は初めてよそ者になる


たった40分の物語です
が、冒頭にある「ATTENTION!」通り、スゴイ映像があります
ココには書かないけれど(笑)

この作品のイメージは「肉」です
「赤い肉」
パリ舞台ですが決して綺麗な雰囲気はありません

私には結構ショッキングな内容でした
私も父親に愛されて育ったと思うんですね
でも、この男!娘を完全に「女」と見てる!!
確かに心の葛藤で終わってますけれど、この妄想が私には、ショックでした

父親って娘をあんな風に見たりするの???

イヤだぁ!!(笑)(@@)

コワイよぉ!!!

しかも、この男、娘の入浴手伝ったり、パンツ穿かせたりするんですよ!

自分でさせろよぉ!!!(@@)

シンシア、初潮がきて、ビックリしてましたけれどアノ様子・・・初潮って意味解ってなかったんじゃ・・・(^^;

スカートに血の染みつけたまま出かけていくし

初潮前の女の子ヌード初潮の染み・・・

これだけでも、映像化するなんて有り得ないでしょお!!
さすがフランス映画
 
刑務所でてから、男は変わります
元々、多弁ではなかったんですけれど、更に喋らなくなります
ほとんど「心の声」なんですね
それがなかなか、面白い!!

赤ん坊母親の乳で育ち成長したら母を守る
それが意義ある人生とは笑わせるぜ
人生は勝ち残った者だけに意義があるのだ
世の中 勝ち残り勝負さ
ペニスの味わう たった9秒の絶頂感が
子に60年の苦難を強いる』

ある種、哲学的?な妄想を繰広げるんです

この作品撮ったギャスパー・ノエは、この後、男と娘の行方を描いた続編「カノン」もあります
これがまたスゴイ!!
男の妄想は更に加速してゆきます!!
もうイクとこまでイっちゃうんですよ!!
カノン」観ると「カルネ」は序章だったんだなぁ・・・
って思えます
もう救いようのない作品です
観た者の気持ちも置き所がなくなります

この「カルネ」も途中、途中で出てくる注意書き?教訓?がインパクトあります

パリの裏側に住む一人の男と娘・・・
「個人」をこれだけ面白く撮れるのはフランス映画ならではだと思います

このウラログへのコメント

  • yoshi 2005年11月28日 04:35

    映画レビュー凄いね!BBさんも気になるナァ。スタイル僕好みだし。でも神奈川かぁって何言ってる俺(笑)

  • 亜樹-aki- 2005年11月30日 12:05

    遊びに来ました!馬刺しは食べられない映画ですな。。けっこうエロっぽく食べてましたよね。。違うか。。

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