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天使のくれた時間

2005年11月14日 02:05

天使のくれた時間

「例え100年離れていても僕は変わらない」
1987年、恋人ケイト(ティア・レオー二)に誓い、別れ、ロンドンに旅立ったジャックニコラス・ケイジ

その13年後、金融ビジネス中心地ウォール街で成功を収め、フェラーリを乗り回し、エルメネジルド・ゼニアのスーツを着、高級マンションに住み、女性にはモテてはいるもの特定の恋人は居ない
仕事に追われ、一人で暮らす生活だけれど、ジャック自身は成功の代償だと思い、満足している様子

クリスマスイヴの夜、仕事の帰り道スーパーに寄ると、黒人青年(ドン・チードル)と出会います
そしてある取引が成立します
「これから起こる事はあんたが招いた事だ」
ジャックに伝え去っていきます
帰宅し、眠りにつくジャック
翌朝目覚めると見覚えのないベッド、そして隣には13年前に別れたケイトが・・・
そして見知らぬ子供二人と、外にはフェラーリじゃなくワゴン車、家はニュージャージーの庶民の住宅街
仰天し、ウォール街の自社に戻ったジャック警備員に無残にも追いやられたしまうのです

目覚めたジャックは、この世界では13年前、ロンドンには行かず、ケイト結婚した事になっていたのです
果たしてこれからこの生活を、続けていかなくてはいけないのか・・・

でも「きらめき」はほんのひと時の出来事で、また目の前に黒人青年の現れる日がくるのです

ジャックは戸惑いながらも、ケイトとの結婚生活、子供の面倒をみたり、地元でタイヤの小売りをしながら平穏な日々を送ってゆきます

家庭を持つと、自分の時間がない、お金も自由に使えない、満足なスーツを手に入れるだけの生活水準でもない・・・
戸惑いと不満だらけなんです

でも、この世界でなんとかチャンスを得ようと、元のウォール街にもぐりこむ事に成功するんです
そしてシティに引っ越す事をケイトに打診します

ケイトはいきなり変わってしまったジャックに驚きます
そして二人でローンを組んで買った一軒屋で、二人で歳をとってゆきたい気持ちを伝えますが彼女
「全部捨てて貴方についていくワ!」
って言うんですよ!!

ケイトは、いわゆるどこにでも居そうな普通の奥様です
でも、凄く明るくて、暖かい気持ちの持ち主だって事が内面から滲み出ているような女性なんです!
ジャックは13年前に別れ、違う人生を歩んできましたが、不思議な時間のお陰で、ケイトに会えた事で、今まで忘れていたお金では決して手に入らない「愛」や「心の温もり」を思い出すんです

ジャックが一人居間で、ケイトバースデーパーティーのホームヴィデオ観るシーンが印象的でした
そこに映るジャックは愛に溢れた表情でケイトの為に歌を披露しています
ヴィデオを観ているジャックはそんな自分自身を観て、胸いっぱいに彼女への愛を思い出すんです

このヴィデオの中で下手なラヴソングを披露しているニックが私は大好きです!!
愛と想いがこもっています!!
観ていると、私も幸せな気分になれるんですよ
(*^^*)
あの不器用さが、正に彼のはまり役ですね!!!

金銭的にも社会的にも成功を収めたジャックが、愛と温もりとお金では買えない幸せを感じ、現実に戻った時、また一人になる寂しさと恐怖を覚えます
でも、最初に黒人青年に会う前に、ケイトから久々に連絡があった事を思い出し、ケイトに会い、何とかひき戻そうとするジャックの姿が私はとっっても愛しかったです
(*^^*)

お金って生きていく中で絶対に必要だし、私は、人生の七割はお金だなって思っているんですネ
人の所得も、その人の社会からの評価だと思っていますし・・・
でも、やっぱ、一人で生きていく事程寂しい事もないんじゃないかなぁ・・・
ってこの作品観て思いました
家族って無償の愛を与えたり、感じたりする存在だし、愛されている喜び、愛している幸せって心の中で何よりも暖かく照らしてくれますから

アクションものじゃないけれど、ニックが凄くハマっている作品ですので観ているだけで、ホロっとくると思いますよ
(^^)

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