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中日新聞より♪

2017年01月08日 23:50

『私が家業を継ぎます』


名古屋市の白木さん(四七)は、あられの製造業を営む家に嫁いできた。ご主人は三代目。
別に誰から言われたわけでもないが「必ず跡継ぎを産まなければならない」と思い込み、プレッシャーに押しつぶされそうだった。
その後、二人の女の子を授かった。「今度こそ男の子を」と思った時、体調を崩してしまい、あきらめざるをえなくなってしまった。
「先代や昔から手作業であられを作ってくれている社員やパートの人たちに申し訳ない」と、再び、男の子が産めなかったことに悩み始めた。
二人の子ども工場の片隅を遊び場のようにして育った。両親とも仕事に忙しいので、よくパートの女性にもお世話になっていた。次女が小学三年生の時のことだった。
職場の壁に掲げてある黒板に、こんなことが書かれてあるのを見つけた。
「みなさん、お疲れ様です。お仕事ご苦労様です。あられ屋さんは私が継ぐのでご心配なく。ご安心ください」
それは次女の文字だった。子どものことゆえ遊びで書いたのだろう。
それでも、ひとみさんはうれしくてたまらなかった。
そして次女が十五歳になったある日のこと。学校の「将来、何になりたいですか」というアンケートを見て泣きそうになってしまった。
そこには「お父さん、お母さんを助けたいので、家業を継いであられ屋さんになりたいです」と書かれてあった。
つらい思いをしていたことを子どもたちに話したことはないのに。
ひとみさんは「私が勝手に思い込んでいたことですが、その瞬間に心が軽くなりました。未来の四代目を見守っていこうと思います」と話す。

中日新聞掲載 2014年(平成26年)7月6日》》

このデジログへのコメント

  • OTTO 2017年01月09日 04:05

    我がこっこ達は、今は亡き伴侶の気持ちを受け継ぎ、真面目にコツコツ取り組むスタイル。
    子どもは親の背中を見ているようです。
    情けない父親はどう写っているのか不安でもあります。

  • なな♪ 2017年02月14日 01:15

    Dmitriyiさん:自分では情けないと思っていてもお子さんたちからはいい父親だと思われてるかもしれませんよ、なんて

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