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【魔法少女っ】60-4、最大多数の最大幸福。5点

2012年02月20日 21:01

タイトルは特に関係ない。
例えば一枚の封筒に結果を書いた紙が入ったとする。祈りに紙に書いた結果を変えるチカラがあるだろうか?
祈りにチカラがあれば封筒中から取り出して書き変わる?

「それは中身が不合格だらば良く作用するげっど、中身が合格だらば却って不幸な結果になるんだず」
そんな祈りは無駄だとレイチェルは諭す。
「ならば、なぜ教会は、祈りがあるんです?」
麻衣子
「祈り方の問題だず。祈りそのもの否定しちゃ商売なんねず」
「祈り方?」

受験終わったんだずね?そこで結果の不安祈ってもしょうがねぇず。だけんども、もしも結果がどうあれ、おめだはどう生きていきだいんだず?おめだはどうありだいが?」
「わたしはどうありたいか?」
「んだ」
演劇を志して、演劇に有利な学校を受験した。しかし、その学校に受からなくても、だからといって演劇を諦めるのか?
「馬鹿馬鹿しい。道が閉ざされたというわげじゃねえず。ひとは自分の中に道を作れるんだず。……そのために祈るんだず」
ぶっちゃけ、その道を安全に渡れるように。その道の先にしあわせが
ありますようにと祈るべきだという。
「相談してすっきりした」という言葉があるが、麻衣子の場合は却ってもやもやしたかたちだ。
宿題教えてー」と塾に教えを乞うたら、沢山の参考書と問題集を売り付けられて、荷物が格段に重くなったような気持ちだ。
「まぁ、受験に関しては自分に自信持ってろって事だず」

お互いに魔法騎士関係者であることは意識していなかった。
「そんな事よりも近々バレンタインだず。好いとる異性どがいねのが?」
肘でつついて尋ねるレイチェル
麻衣子は更に宿題を課せられた気分だった。
「う~。わたしが甘かったのよ」
「んだんだ。もっと悩み考え女の子手作り教室もあるでよ」
突発的に思い付いたが、これは琴に協力させよう。
「うう~またきます~」
麻衣子は帰った。


正直、バレンタインデーどころではなかった。
誰が?
もちろん、スターライトな三人である。

そんなひとりの茜は夢の中にいた。

見たことない街並みに茜はいた。
街並みの雰囲気は、童話の挿し絵や旅行雑誌の欧州特集で見たような感じか。茜の人生経験でこの街に来たことはない筈だ。
「あ、アドルフさ~ん!」
人間なアドルフを見つけて話しかける茜。
アドルフは驚いたような表情で答えた。
「ん?誰だ?東洋人のようだが…留学生か?…」
まるで彼が茜と面識ないような立ち振舞いだ。
「あはは。茜です~、あかね清澄茜ですっ」
「茜。それが君の名前か。やはり東洋人か。しかも極東の島国ニッポンみたいだな」
「なに言ってるですか~。しかし、ここはどこですか?」
「君の国の言葉で都々逸と呼ばれてる国だ」
ドイツですね。わかります
「……ふん。俺はアドルフ。絵描きをしている」
「知ってますよ~。アドルフさんは小さな身体になっても絵描きを続けてるですっ」
「君。初対面なのに何がわかるというのだ?おかしなヤツだな。留学生ないし観光か出張でこの街に来たが道に迷ったとみた。うちにくるか?」
夢の中と茜は認識しているが、アドルフは認識してないようだ。
「アドルフさんのおうちですか?見てみたいですっ」
貧乏屋敷だが、東洋人にはなんでも新鮮なようだな?」

アドルフの家は、町外れの、自然と調和したところにあった。
あまり貧乏を感じないのは、建築様式からだろう。
家からは美味しそうな夕食の匂いが立ち込めていた。
「ただいま~」
「こんばんはですっ」

しかし次の瞬間に茜は固まる。

そこにいたのは。


続く!

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