気になった話:『元受刑者のやり直し支える会社』

お好み焼き「千房」社長
中井政嗣（なかい・まさつぐ）さんの話


罪を犯した人の社会復帰を大きく左右するのは「職」です。
無職者の再犯率は４割に上ります。
中井さんは、この現状を知り、２００９年から支援に乗り出しました。
刑務所や少年院内で求人、面接し、出所と同時に採用。
これまで１５人を受け入れました。
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店の同僚も、男性が元受刑者であることを知った上で、こだわりなく接します。
「過去を隠したりごまかしたりしたくなかった」という男性の表情は晴れ晴れしています。
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裏切られた経験もあります。
無断欠勤、失踪、店の金の持ち逃げ。
「でもそんな子ばかりじゃない。人が育つ様子を目の当たりにすると感動しますよ。育てているつもりが、育てられている」
会社の雰囲気は中学校卒業者、高校中退者ら若者を３０年以上前から受け入れた経験が背景にあります。
中井さん自身も中卒で身を立てました。
最愛の母でさえ息子の成功を全く予想しなかったと後年知り、「だれにも成長の可能性はある」と確信しました。
「償いは大切だがクヨクヨしない。未来は変えられるんです」

朝日新聞　2014.4.19


仕事があるということはとても恵まれたことですね。