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成程話:仕返しは運を悪くする
2014年08月20日 23:27
リチャード・カールソン氏の心に響く言葉
親切にしたのに、恩を仇(あだ)で返される、約束したのに裏切られる…。
心の底から「くやしい!」と思ったことがあなたにもきっとあるはずだ。
そういう時は、どうした?
相手に何とかして「思い知らせてやりたい!」と思わなかっただろうか。
人間は「仕返し」をしたいと考える生きものである。
大きいことから小さいことまで、自分にイヤなことをした相手に「仕返し」をしたいと思うし、実際に仕返しする人もいる。
古今東西の小説でも現実の世界でも、「仕返し」という悲劇は生まれている。
なぜ仕返しを考えるのか。
それはスッキリしたいからだ。
でも、この「仕返し」ほど運を悪くさせることはない。
仕返ししたい気持ち、つまり復讐心は、悪魔が仕掛けた大きく深い落とし穴といってもいい。
私の友人に、抜きん出て歌のうまい女性がいた。
才能を磨けば、一流の歌手になれそうなほどだったが、そのころ、彼女は両親との仲がひどく悪かった。
その両親は、彼女が聖歌隊に入ることを望んだ。
彼女自身も入りたかったのだが、彼女は親への反応が強かったので「思い知らせてやる」つもりで、とうとう入らなかった。
おかげで彼女は、持って生まれたすばらしい才能に磨きをかけるチャンスを逃した。
腹の立つ相手に「思い知らせて」やると、たしかに一時的には気分がいいかもしれない。
だが、結局損するのは仕返しをしたほうだ。
なぜ、そのことに気づかないのだろう。
私だって、頭にきているときには、相手をやっつけてやりたくなる。
だが、腹立ちまぎれの仕返しは、「自分のためにならない」。
一歩退いて、悪魔の落とし穴をよけて通ろう。
そうすれば「私は賢明で強い人間だ」と自信が持てる。
『運がよくなる77の方法』(浅見帆帆子訳)王様文庫
くやしくて眠れなくなるようなひどい仕打ちを受けたとき、「仕返し」をしたくなってしまう気持ちは痛いほどよくわかる。
しかし、その仕返しを実際にしたと仮定してみれば分かるが、その結末は自分にとっていいことはあまりない。
「最高の仕返しとは、とんでもない成功を収めることだ」(フランク・シナトラ)
くやしい気持ちをバネに、いつか見返してやると成功した人は多い。それは別の言葉で言いかえると、「最高の仕返しとは、楽しく愉快に暮らすこと」
相手に思い知らせてやる、と仕返しするのではなく、自分に目を向けると、別のやり方が見えてくる。
「仕返し」をすれば、結局は自分の身を傷つける。人の不幸を願ったら、自分も不幸になる。仕返しは運を悪くするもの。
このウラログへのコメント
いわゆる人を呪わば穴二つ
ってやつですね
(  ̄▽ ̄)
低レベルのことで仕返しをしたのでは、自分も低レベルの人間であることを証明しているようなものですね。
SYUZO-さん:ですね。わかりやすい例えです
koujiさん:そうですね。仕返しの内容にあった自分になります
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