ネットの印象的な話:気にしなくていいよ

まだ若い頃、ロンドンシティで銀行の内装設備工事をやりました。
まだ29歳、私にとっても会社にとっても、ロンドンでの最初の仕事で、昼夜の大突貫工事。。。
担当は自分1人、無我夢中で休日も取らず毎日毎日頑張っていました。
竣工が近づいていたある時、大問題が発生！ 。。
メインの通信ケーブルを関係者の何者かが切断！
すべて交換して工事をやり直ししなくてはならなくなりました。
日本では考えられないような問題にさすがに動揺しました。
お客さんからは、そのことでかなりきつめにクレームを言われてしまいました。
自分の中では 「悪意の人間までどうやって管理できるんですか？」
「こんなに頑張っているのにそんな言い方はないでしょう？！」。。。という思いが巡って、上司（といっても私以外にこの方しかいない）に愚痴を言いました。
その時のことです。上司の一言。。。
「気にしなくていいよ！」
いずれわかるはずだから。。。という事を言ってくれました。
落ち込んでいた私も、その一言で、気持ちを切り替え、なんとか難問を解決することができ、無事竣工！
お客さんからも大変感謝をされ、その後たくさんの仕事を頂くきっかけになりました。
その一件以来、何かあってもすぐに気持ちを切り替える、割り切ることができるようになり、その後、当時イギリス最大のプロジェクト、自動車工場建設という巨大プロジェクトも成功裏に竣工できました。
30年近く経った今でもその一言は鮮明に覚えています。
一言の大切さ、それが人に与えるパワーの大きさを感じます。