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成程話:どんな状況になっても、やり続ける

2014年03月25日 23:05

やなせたかし氏の心に響く言葉

この世界は「運・鈍・根」なんです。
ですから「運」がよくなくっちゃいけない。
そしてあんまり器用に、何でも簡単にできるっていうんじゃなく、いくらか「鈍」であって。
それからあと大事なのは「根」。
つまり、根気よくやらなくっちゃいけない。
それがあれば、どんな人でも、ある程度のところまでいけるんです。
満員電車に乗っていても、いずれ席は空く。
自分の座る席が必ずどこかに空くんで、その時、座ればいいんです。
「運」は、自分でつかまなくちゃいけない。
このつかむということは、例えば漫画を描いているとすれば、仕事がこなくても、絶えず描いていなくちゃいけないんです。
そうしないと、運は巡ってきません。
やめてしまえば、そこで終わり。
必ず続けていなくちゃいけない。
すると、何かしら運というのはやってくるんです。
その時に、パッとつかむんです。
ただ、つかむためには、自分がやり続けていないといけない。
あるバレエ評論家が、「やなせさん、私はこの頃仕事がすっかりなくなって、いったいどうすればいいでしょう」って聞いてきた。
僕は「それはねえ、あなたにとって、とてもいいんじゃないですか。いま、時間がたくさんあるでしょう。それを一生懸命やればいいんですよ」と言ったんです。
それから二年くらい経って、その人に会ったんです。
「やなせさん、ありがとうございました。じつは言われた通り、私は仕事じゃなしに、やり残していたバレエの研究を始めたんです」って言うの。
すると、その研究をやっているうちに、仕事がどんどんくるようになったって。
そういうもんなんですね。
つまり、やっている人のところには、なぜかくるんだ。
何もしてない人のところにはきません。
困ったと言っているだけじゃ、何も始まらない。
絶えず、自分がやっていないとダメなんです。
どんな状況になっても、やり続ける。
その場を楽しむように。
それと根気なんだよね。
やっぱり、根気がないとダメなんだ。
僕はもっと若い頃に世に出たかったんです。
ただ遅く出てきた人というのは、いきなりダメにはなりません。
こんなことをしていていいのかと思っていたことが、みんな勉強になり、役に立っていく。
人生にムダなことなんて一つもないんですよ。

『何のために生まれてきたの?』PHP研究所


やなせたかし氏は1919年生まれ。
1973年に代表作である「あんぱんまん」の絵本出版したが、1988年にテレビでのアニメ放映が始まったのをきっかけに大ブレイク。世に出たのは長い長い下積みの時代を乗り越えた、69歳の時だった。
鈍(どん)の反対は、鋭(えい)。
才能があって理路整然として、目から鼻に抜けるような人は、自分がなまじできるため、人に対して見下してしまったり、舌鋒も鋭くなりがちで、まわりからみると冷え冷えとして見えることが多い。
鈍の人は、愚拙と言われるように、時にボーとしてまるで愚か者のようだが、なんとも言えない、不器用な魅力があり、温かみがあって、人から好かれる。
たとえ、不遇の時期にあっても、一事を長く続けることは、その間、運をためていることになる。
どんな状況になっても、やり続ける人に、やがてチャンスが巡ってくる。

このウラログへのコメント

  • SYUZO- 2014年03月25日 23:51

    鈍と鋭
    企業としてはどちらも必要ですね

    どちらの要素も兼ね備えていたら無敵ですね
    ( ・∇・)

  • なな♪ 2014年03月25日 23:52

    SYUZO-さん:ですね♪私は鈍感さだけならあるかな~

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