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出会い系の女132

2013年08月21日 13:39

男は新幹線の中にいた。7時間、長い。

新幹線は下にコンセントがあるから、PCやスマホの電源は心配ない。

廃墟の女と軍艦島に行く約束してあるから、博多まで7時間。その先が長崎で、
もっと先に軍艦島がある。
やっぱ、遠い。

博多から長崎熊本はどちらが遠い、といっても、同じくらいだろう。

ヒコーキを使えば、一挙に距離は解決する。

しかし、ヒコーキの恐怖は消えない。
なにぶん、乱気流に揉まれることはすこぶるシンゾーにワルイ。

新幹線に乱気流はないが、距離がある。
どちらかを選ぶとすれば、やっぱ、距離を選ぶ。
女の旅路は、それなりに、忍耐を要する。
あの三蔵法師だって真理を選るために、天竺に行くのにとてつもない忍耐を要した、

男にとって、女は真理である。

おまんことは真理の法門である、

おまんこ以外、余計なコト、

なら、忍耐は致し方がないことである。

残念ながら、男も、そして当の女自身、おまんこ真理として扱っていないことにある。
5000年来、差別虐待のかぎりを尽くされたおまんこが、真理、ときいて、
ほとんどが目を背けて、ソットーするだろう。

おまんこは誰でも知っているが、中身は知らない。
心臓は誰でも知っているが、中身はほとんど知られてない、と一緒だ。

このクニではカネを儲けて成功することが、男の夢と価値づけられている。
しかし、
おまんこするために生きている、といえば、嗤いモノにされよう。

心臓の中身を知らないと同じように、おまんこの中身が知らないから価値がわからない。
おまんこの値打ちがわかれば、カネ儲けなんて取るに足りない。

なぜなら、カネ儲けはシアワセでないからである。
シアワセは人と人の間にある。
人と人とがくっつくのは、女と男が通例である。

おまんことはシアワセの接着剤である。

シアワセから離れたカネ儲けや名声や成功は、意味をなさない。

ほとんどが、この点で間違いを犯しているから、
フコーである。

男は2万円の女、トラウマの女、セフレの女、カラオケの女、廃墟の女、
処女の女、み~んな、親友である。
おまんこを通して親友になった。
シアワセが溢れている。

今また、純情淫乱の女で、またひとつ、シアワセを取りに行く。

ジゴクの果てまで、おまんこをとりにくいくのも、ファウスト博士にとって、当然である。

男の目的は、成功でない、シアワセである。

シアワセはおまんこの先にある。
それにはおまんこの法門をくぐらなければならない。

このクニの大部分、女も男も、シアワセに縁遠い。

なぜなら、5000年来、おまんこ差別虐待のかぎりを尽くしてきたからだ。


やっと、博多に着いた、ここで乗り換えだ。

熊本まで2時間、ここまで来れば、気持ちははやる。
2時間は造作ない。
窓際に遠くの有明の海を見ているとすぐ、つく。


やっと、熊本だ、9時間、よくもこんな長い時間ガマンできたか、不思議だ。
コレも、ひとえに、おまんこのため、
そう思うと、勇気が出る。

ヒトは決して、おまんこのためとは言わないだろう、
それは差別虐待の象徴だからだ。
もし、愛とか善とか真理と同じ意味なら、人前でおおっぴらに、おまんこを叫ぶ。

しかし、5000年来の虐待がそれを許さない。

男は2万円の女でコペルニクス展開をしてから、おまんこのため、になった。

おまんことは、
おまんこの中身は、心であることを知ったから。
心臓の中身が、愛であると同じように。

なら、おまんこ以外、余計なコト、は真実である。

虐待差別があるかぎり、この真実は表に出ることはない。

差別虐待するモノは、この真実を隠蔽することに血道を上げるだろう。



夕方6時である。

女は待っていた。

小太りの女である、

たやまさんですか?

はい、

ゆーこさんですね、

はい、

おつかれになりません?

顔は写真で知っている。美人ではないが美人の部類である。

コレが男には一番、以後心地がいい。

セフレの女のように客観的な美人では、そして攻撃的な美人は、
苦手であるし、気後れする。
なんとも小心者である。
しかし、この臆病と小心者が男にシアワセをもたらしている。

夕方、6時は、まだ、明るい。
しかし、あと10分もすれば、闇は突然にやってくる。

宿の手配は女が一切手配している。
男は、女に一切を任していた。
後は、男がカネを払って、一切にケリがつく。

じゃ、旅館に行きましょ、

はい、

女の軽の助手席に乗った。

今の軽自動車はムカシのとは違って、すこぶる性能がいい。
スピードも出る、乗り心地もイイ、燃費はいい、
軽が売れまくるのはわかる。

旅館まで30分でつきますからね、

女は言った。

はい

どーも、たやまさんは、メールとはちがいますね。

はい、

ゆーこさんも、すこしちがいますね、

あは、どんなフーに?

はい、メールでは、強い感じがしましたが、いまは 

やさしいかんじです。

あっら、わたしイ、めーるでもやさしいわよ、

はい、

わたしい、こぶとりだから、ソー感じるんじゃない?

それでもね、体重はそんなにないのよ、

はい、

55よ、

はい、

うえは、ね

あっら、わたしイ、ちょうしに乗っちゃった、わ、

ドーやら、女も、それなりに、キンチョーしてるらしい。

薄暗い道を、クルマは快適に走っている、
男は、少しスピードが上がってるヨーに感じた。

男は何ごとにも要領が悪い、グズでもある。
クルマもいつも、後ろから、クラクッションをならされて、催促される。
第一、スピードを出したい理由がなにもない。

その点、女はスピードを楽しんでいる雰囲気もあるが、あんがい、
女も、ハジメテの男にコーフンギミ、かもしれない。
フツー、男も女も、ハジメテの初対面はコーフンする。
なぜなら、未知であるからだ。
未知とは好奇心が主役になる。

コーキシンとはコーフンの別名である。

ゆーこさん、

女は前を見ながら返事した、

はい?

うすぐらくなりましたね、

そーですね、

もうすこし、ゆっくりはしりませんか、

えっ?

シンドーするもんですから、

ごめんなさ~い、

そーね、わたし、ついつい、でちゃうの、

ソーでないんです、

えっ?

シンドーで、チンポがコーフンするんです。

きゃあっ、

ごめんなさあ~い、

ついつい、わたしもね、こーふんしちゃうと、でちゃうの、

えっ、

モーでたんですか?


きゃっ、ちがうわー

スピードよ、

あ、はい、

そーですよね~

でも、

でてるかも~

えっ?

・・・・・・

ゆ~こさあ~んっ

きゃああ~


クルマは前のめりに、急に止まった。

夕闇は真っ暗に変身していた。

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