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成程話…迷いを吹っ切る
2012年01月30日 09:42
【迷いを吹っ切る】
ひろさちや氏の心に響く言葉より
大学にいた頃、ある学生がわたしのところに相談にきたんです。
学校を辞めて、別の大学を受け直そうか、このままとどまろうか、悩んでいるというわけです。
気持を聞くと、辞める、とどまる、どちらも五分五分だという。
くどいほど念を押しましたが、どちらかに気持が傾いているということはない、と断言するんです。
それなら、とわたしはサイコロをとり出して、偶数なら辞めなさい、奇数ならとどまりなさい、とやったわけです。
そのとたん、
「先生、ふざけないでください!
わたしは悩みに悩んで相談にきているんです。
まじめに聞いてください!」
ときた。
わたしは説明しました。
「あなたが辞めたほうがいいのか、とどまったほうがいいのか、わたしにはわからない。
それがわかる人なんていないんだよ。
いくら迷ったって、悩んだって、答えは出ないんだから、さっさと決めてしまって、辞めるんだったら、ほかの大学を受ける準備を始めればいいし、とどまるんだったら、もう辞めようなんて迷いは吹っ切って、ここで一所懸命やればいいんじゃないの」
どうにも答えが出せない大事な問題こそ、サイコロを振って決めればいいんです。
サイコロで決めるということは、仏や神に決めていただくということなんです。
決めていただいたら、そこが生きる場所なのだから、やるべきことをやればいい。
「俺の人生、仏なんかに決められてたまるか」と言うのなら、好きなだけ悩んだり、迷ったりして、時間を浪費するしかないですね。
『「ずぼら」人生論』三笠書房
人生の大事な決定は、大抵は右か左か、やるかやらないかの二者択一。そして、悩みに悩んだ末の選択はどちらに転んでもそう大差はない。神戸の近くの有馬街道に[右も左も有馬(ありま)道]という石碑がたっている。[どちらを行っても最後に合流する]という案内。どちらに決めようと結局は有馬道のように同じ道に行き着く。松下幸之助翁のように学歴がなかったことが成功に繋がったと思う人もいれば、いい学校へ行ったが一生不平不満を言って暮らす人もいる。学校に行こうが行くまいが、どちらの道でもいい、速やかに右か左かに決めること。そして、決めたら後は迷わず決めた道をただひたすらまっしぐらに進む![決めること]はどちらかを斬って捨てること。悩みを引きずることは悩みを楽しむことと同じ。大事なのは決めた後の心の持ち方。悩みや迷いは捨て、目の前の今の一事に専念したい。
このウラログへのコメント
迷うのと思考、思い考えるとは違う。自分の前には道は無い、後には道が出来る。誰かが言った言葉。
バカ・キ・エル・ドグラさん:そうですね何でも自分次第です
なださん:誰が言った言葉だったかな~?
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