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いい話…限界を感じてしまったら
2012年01月13日 13:31
【限界を感じてしまったら】
平山郁夫氏の心に響く言葉より
画家になろうと思って東京美術学校(現・東京芸術大学)に入学した私ですが、3年生のとき、本当に心底、絵を描くことをあきらめて学校を辞めようと思いつめた時期がありました。
それは、どうにも自分が描く絵に自信が持てず、自分の才能に限界を感じてしまったのです。
思い余って、ある先生に相談をしに行きました。
谷信一先生という日本美術史を教えてくださる先生です。
谷先生は、
「あなたは、今より絵が下手になると思いますか」
と聞かれる。
私は、
「これ以上、下手になることはないでしょうが、どのように描けばいいのか、わからないのです」
とありのままに答えました。
私にとっては、先生が言われるように、絵の上手い下手が問題なのではなく、何をどのように描けばいいのか、自分がこれからずっと絵を描き続けていけるのか、が大問題だったからです。
そんな私の顔を見て、先生は穏やかに続けました。
「誰でも自分の絵がイヤになるときはあるものです。
あなたの場合はそれが人より早く来たと思って続けたらどうですか。
今より下手になることはないのだから、少し、のんびりとかまえてごらんなさい」
私は谷先生のこの言葉に救われました。
肩の荷が下りたような気がしたのです。
もし、ここでこの言葉に出会えなければ、絵筆を捨てていたかもしれません。
先生の言葉に救われた私ですが、では何をすればいいのか、と教えてもらったわけではありません。
そこで私は、とにかくデッサンをすることに精を出しました。
まず、「本当の基礎の力」をつけなければ話にならないと考えたのです。
『ぶれない』三笠書房
人の一生は誰でも、「山があれば谷がある」というように、いいときもあれば悪いときもある。
一本調子でいく人など一人もいない。
限界を感じた時や、スランプの時には、やたらと動かず、自分の基本の実力をコツコツと高めることが重要です。
そんな時、無理に新しいことに挑戦したり、投資するとかえって運に見放される。
精神的に「もう最悪だ」と落ち込んでしまった時、「今より酷い状況になることがあるだろうか」と自らに問いかけることは重要。
もし、それがどん底だとしたら、次は浮き上がるだけ。
それを「落ち着く」と言う。
どん底まで落ちたら底に着くからです。
困った時はジタバタせず、まず基本の実力を高める努力をしていけたらいいなと思います
このウラログへのコメント
そうなんだ限界は自分で決めてる。人間迷ったら原点に戻る。其れを前三後一と言う、たまには立ち止まって。
平山画伯の、雄大な絵画、水曜日に見ました。
高昌からバーミアン迄、パノラマ風に描かれていました。
管理貞操帯さん:独特の雰囲気のある絵を描かれる方ですよね
千夜恋逢さん:私はまだまだです。もっと変えていきたいな
なださん:ですね!突っ走ってばかりだとだんだん疲れちゃう。
少し救われました。ありがとう。自分も基礎体力(色んな意味で)つけなきゃ!って。午後から頑張ります。
やじさん:いつも有難うございますどうしてもきつく苦しい時ってあるものですよね
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