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悲しいけどじわっとくる話【私の友達】
2012年01月05日 09:06
【私の友達】
「NTT西日本コミュニケーション大賞」より
私は昨年入院していました。
風邪が悪化して肺炎になり、
せっかくの春休みなのにベッドに横になり天井を眺めるだけの生活が続きました。
そんな時祖父がかねてより約束していたノートパソコンを買ってくれました。
業者さんにパソコンの設定をしてもらいパソコンは私の物になりました。
友達とメールをしたり趣味のサイトをのぞいたり、気がまぎれるせいかせきに悩まされることもへっていきました。
入院して数日が過ぎ、いつものようにサイト巡りをしていると、あるサイトが目にとまりました。
「上手な絵だなぁ」
そっとクリックしてサイトを開くととても上手で細かく描かれた絵が画面いっぱいに表れました。
教室の絵。
女の子と男の子が何人も描かれていてみんな楽しそうに笑っていました。
学校がなつかしい。
早く友達に会いたいなぁ。
そう思いながらそのサイトの絵を見てまわりました。
最後にサイトの管理人さんのコメントが置いてあるのを見つけました。
「私は今病院にいます。
このサイトでは学校や制服の子達を描いてきたけど、
本当は学校に行ったことがないんです。
だから憧れをいっぱい詰めてサイトを作りました。
もうすぐ手術なので更新はおやすみです。
応援して下さるみなさんありがとう。
病気が治ったら、高校生ですよ!
普通の学校とはちがうけど、とっても 楽しみです」
そうなんだ。
この人の描く絵が目にとまったのは、願いが詰まっているからなのかも。
メールしてみようかな。
サイトのメール欄に精一杯の応援とお友達になりたいことを書き込み、送信。
返事はすぐに来ました。
「初めまして。私達同い年なんだね。
ちょっとびっくりだね。
私も入院してるんだけど、なかなかよくならなくてね。
来週手術を受けるんだ。
退院したら会うことがあるかも!?」
私はうれしくなってキーを打つ。
友達がふえた。
「もしかしたら同じ学校だったりして!会えるといいなぁ。
今はまだ寒いけど、暖かくなったらいっしょに外に行こうね」
いつまで待っても返信はありませんでした。
何か変なこと書いたかな。
怒らせちゃったのかな…。
それから一週間後。
あの子からメールが来ました。
急いでメールを開きました。
「私の初めてのお友達へ。
私、もう治らないかもしれない。
いっしょに遊びたかったけど、ごめんね。
もうキーボードも打てない。
お姉ちゃんにかわりに打ってもらってるんだ。
サイトを見て。
あなたのために書いた最後の絵、置いてあるから。
このメールが届いたなら、私はもういない。
でもあなたを見守っています。
忘れないで、さようなら。
そしてありがとうー」
私はぼやけていく画面をずっとにらみつけていました。
ゆっくりとあのサイトを開くと、
二人の女の子が仲良く手をつないで、
笑っていました。
ほんの少ししか話せなかったけど、
彼女は私の人生でとても大事な存在になりました。
友達として大事なのはいっしょにいる時間ではないのです。
私達のきっかけを作ってくれたあのサイトは、
今も彼女の夢をのせて輝き続けています。
悲しいけどとても感動しました(ToT)
このウラログへのコメント
長さより深さなんですね。
人間の言葉は不思議。人を励まし、感動を与える。反対な事もある。出来れば人を励まし出来る言葉を掛けたい
ジャッキー55さん:必死で闘う人の姿は励まされ勇気づけられたりしますよね
千夜恋逢さん:今日も有難うございますたまにウッカリ読んじゃうと危険です
マジーカ2世さん:嬉しいです有難うございます嬉しい
ティムヘスさん:ですね。心のつながりの深さ
阿木さん:そうですね(この話は私自身が書いた物じゃないですよ)
なださん:そうですね人が元気になる言葉をかけられたらいいな
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