【実録恐怖体験！／本当にあった、怒るラーメン屋３】

【実録恐怖体験！／本当にあった、怒るラーメン屋３】


★本作品は、実在する中華料理店に実際にお客として潜入したもので、

会話もすべてそのままに、恐怖度を（笑）盛り上げています。

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★前回までのあらすじ

ひとしきり、パチ屋の休憩所でそのうわさのラーメン屋についての情報を聞き、

いざ出陣であるww
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「ヤバイですよ・・・・・・」矢野君はつぶやいた。

私は怒られたらどうしようって、ドキドキしていた。

たとえば普通のチェーン店なら、かわいい女の子なりが出てきて

「お二人様ですか、タバコはお吸いになられますか？」とか聞いて

こちらへどうぞと案内してくれる。個人ラーメン店なら、店の者が、

「いらっしゃーーい！！」と景気良く迎えてくれる。

・・・・・・・あたたかく迎えてもらえるのだろうか・・。

もしイスを引くなら、ギギッって音がしないようにしよw


私たちは電車を降りてロータリーを抜ける。

「矢野君はなんか怒られたこと、ないの？」私はふと聞いてみる。

「ないっスよー、いつも普通に食って帰りますよ」

何だー、じゃあ大丈夫そうじゃん～～ww私は内心ホッとし、思わず笑みがこぼれる。

「でも前に一緒に行った友達はヤバかったですよ～」

「えっ？？、何それ？」

「ギョーザのしょうゆ小皿、倒しちゃったんですよ」

「それ、ヤバそうだね」

「ええ、それで、あっ！とか言ったからオヤジも振り返って見てて。

すいませーん、なんか拭くものもらえますかーって言ったら、

結構大きな音で『ちっ！！！』って舌打ちする音が聞こえて・・・・」

矢野君は他人事のように明るい表情で笑う。

「笑ってるのはあくまでも自分がやったわけではないからだな・・・」 私は心理分析に入る。

「雑巾とか投げられなかった？？」

「あ、それはないっすよ。（笑）

でもそのあと友達が雑巾返しに行って、トイレどこですか？って聞いたら、

オヤジは機嫌悪いのか、無言でアゴをクイッとトイレのほうに向けて、

あっちだよ、みたいに教えてましたね・・・。ふふふっと矢野君が笑う。



【アゴ先案内人】かょ・・・・


もうすぐですよ・・・。矢野君がつぶやく。その時私は、ハッ！と気がついた。

そう言えばさっき電車の中で矢野君が言ってた。。

「いや、お客さん来ても特にあいさつとか何も言わないですよ」

「そうなの？」

「それで普通はご注文決まりましたらお呼びください、とか言うじゃないですか、

あそこのラーメン屋は絶対聞かないですね。客が言うまで待ってますよ、

だから遅くなるのかもね」


「あいさつ無しなのかあ・・・」 何も言わないのかなあ、と考えてる私に

「ここですよ・・・」と、矢野君はまるでストーリーテラー・タモリのように妖しくほほえむ。




「入りましょうか！」

まるで初めて入るキャバクラのような、ドキドキ感と期待感（笑）

「先にどうぞ・・・」矢野君に丁寧にうながされ、

今度はなんか高級割烹料理店に案内されるような気分。

赤いのれんをくぐる。外から中は見えなかった。

そう、まるで昭和初期にあったような、ガラガラって音を立てて開けるような曇りガラスの戸。



私は戸を開けた。。

そして次の瞬間、私は未だかつて聞いたことのない、

瞬殺なオヤジの第一声を、あいさつ代わりなのか、これが私の生きる道なのか、

思わず店内に入るのをためらうような言葉を聞くことになる。。




「こっ、これがここのあいさつ？なぜに？？？」 私は動揺してしまい、狼狽してしまった。

オヤジの顔を見る。４０代くらいの短髪な、ともすると大工みたいな（笑）

顔つきの男がじっとこっちを見てる。

今の挨拶に対する返答を待ってるようだが、あまりの動揺に言葉が出ない。

「何名様？」とか「満員なので・・・」とかそんななまやさしいものではなかった。。



【本当にあった、怒るラーメン屋４】に続く。

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★さて、ガラガラっと戸を開けたとき、どんなことを言われたのでしょうか？（笑）

言われたらそれなりにかなり動揺しますよ（笑）え？？みたいな・・・www

今ここで言う言葉じゃねーだろ～みたいな？（笑）


つづく。。。。。