ぼちぼちでんなぁ～

２０１０年の活躍彷彿、阪神・マートン「ボチボチ、デンナァ」

産経新聞5月1日(水)7時55分配信
２０１０年の活躍彷彿、阪神・マートン「ボチボチ、デンナァ」



　（セ・リーグ、阪神１１－３広島、４回戦、２勝２敗、３０日、甲子園）内角球は左方向、外角は右へ。阪神の４番マートンが見事なバットコントロールで２号３ランを含む今季初の４安打、打点も４を稼いだ。猛打賞は早くも今季６度目。シーズン２１４安打の日本記録を樹立した２０１０年を思い起こさせる活躍に、お立ち台では「ボチボチ、デンナァ」と口も滑らかだった。

　三回に左前適時打、五回には左翼本塁打と内角球を左へ。六回には外角球を右前打した。４番に入った４月７日以降、打率３割７分６厘、１６打点。「僕はたくさん本塁打を打つ打者じゃない」というが、シュアな打撃で中軸の仕事を果たしている。

　昨季の不振を取り返す働きに、和田監督は「もともと、あれくらい打てる打者。言うことないです」。コンパクトな打法改造が奏功しているマートンも「自分の持っている力を出すことが大事」と、しばらく眠っていた“底力”を信じている。

　チームは今季最多、２度目の２桁となる１１点を挙げ、４月２３日から続く９連戦の最終戦を前に勝敗をタイに戻した。序盤戦の山場に向け「勝ち越せるように戦う」と力を込める指揮官を、復活した助っ人がバットで支える。