looperを見る

アメリカで脚本賞も受賞した
話題の映画、ルーパーを見てきた。
何たって町山さんが今年一番面白かった
映画にあげてたんだもん。
見ないわけにはいかん！

簡単なあらすじ

30年後の世界ではタイムトラベルが
できるようになっており
未来の犯罪者集団が過去に邪魔な人間を
送って殺害させている。
その殺し屋をルーパーと言う。

主人公のジョーはルーパー稼業の
報酬を貯めて将来はフランスに移住したいと
思っている青年。この時代の人間たちは
一種の超能力を持っているらしく
コインを浮かせたりできるものもいる。

ある日、ジョーのルーパー仲間が
夜中に助けを求めてやってくる。
彼は未来から送られてきた人間が自分自身
であることにきづき、躊躇した隙に
相手を逃がしてしまった。
ルーパーの元締めである未来から送られた
殺し屋のボスはしくじりは決して許さない。
ジョーは友人をかくまうが身を守るために
彼を引き渡してしまう。

一方で逃げ延びた未来の友人の体に
変化が現れる。体に住所が浮かび上がり
その場所に近づくたびに手や足、鼻がもげていく。友人は組織に拷問されて殺された。
ジョーは悪びれる様子も同情する気配もない。

そんなある日、ジョーはルーパーの仕事中に
送られてきた男を逃がしてしまう。
それは実は30年後の自分自身だったのだ。
標的を逃がしたことで追われる身となったジョーは途中で自分自身に助けられある場所へ
行けと指示される。

未来の自分はいわばパラレルワールドの
人間で彼は自分を殺さないで中国でひっそりと
住んでいた。だが犯罪組織殲滅を目論む
レインメーカーという人物が
ルーパーを片っ端から未来に飛ばし
殺させていたのだ。これをルーパーを閉じると
彼らは表現する。

未来のジョーは過去ジョーに中国へ
逃げるように支持する。そこには未来ジョー
の生涯の伴侶との出会いがあるからである。
未来ジョーは過去ジョーに番号の書いた
紙を渡しそこへ行くよう指示する。

いった先は砂糖キビ畑農家の母と幼い男の子二人暮らしの家。過去ジョーはその番号が母親の子供の生年月日であると気がつく。
一方で未来ジョーもある場所へ行き
子供を殺害した。未来ジョーの目的は
のちにレインメーカー閉じるとなる人物を
抹消することだったのだ。
その候補として過去ジョーが逃げ込んだ
家の子供も上がっていたのだ。

過去ジョーは母子と生活するうちに
子供に隠された大きな力を知ってしまう。
彼は強大な力を秘めたサイキッカーで
感情が高ぶるとあらゆるものをなぎ払ってしまう。彼こそレインメーカーそのものだったのだ！

過去ジョーのところには組織の追手
さらに未来ジョーまでもが狙ってやってくる。
未来からやってきたジョーと違う未来を選択した過去ジョーは母子を守るため彼らを逃がそうとする。

しかし未来ジョーは母子を追い詰め
彼らを殺そうと狙ってきた。
過去ジョーは見えたこの子が犯罪者ルーパーを
恨むレインメーカーになる理由が。
未来ジョーが母親に銃を向けた時
過去ジョーは自らに銃口を向けることで
この連鎖を断ち切ったのだ。

おわり

うーん
本当に脚本賞なのか？
所々うーんってなること多かった。
ネタの材料はすごくいいのに。
お話の基本では最初の15分で登場人物は
全てが出ないといけないんだけど
肝心の話の核であるレインメーカーの少年は
物語の後半にやっと出てくる。
レインメーカーはそれ以外の形で出てこない。
ジョーにはレインメーカーの父親になることも
できたしそれで未来のジョーと対決するという
構図なら納得だったんだけど。

ジョーは仲間も裏切ってしまう非情な奴
なんだけどさ、なんちゅーのか
未来のジョーは嫁さんもらって性格が
丸くなってるんだけど、同じように丸くなる
ちゃんとした男になるっていう結末なら
良かったんじゃないの？

ジョセフの化粧がなんか白塗りみたいで
笑っちゃったよ。ダイハード親父に似せるためとはいえ目は青いし肌は真っ白だし…
素のままのほうが可愛いのに。