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【魔法少女っ】22-5、無理くりな勝敗【家で】

2011年07月25日 21:15

「くっ」
くたりとなる茜。先刻の合体魔法テレポートで魔力を消費し、疲れが隠せなくなったのだ。
「俺の勝ちだっ!」
アドルフが剣を高く掲げる。あとはこのひとに解説譲る。
「領域を覆っていた熱気がアドルフさん側に集まって凝縮されているっ。この一撃で勝敗が分かれるのでしょうか」
麻衣子の説明台詞でした。

「瞬殺かよ」
スチームアイロンネガイナーは小春の冷気魔法で凍りつき、絶命した。属性の相性の問題だったのだろう。
「さて、あたしにゃまだ余力があるよっ」
術は知らないが、遠方で闘う茜達に届く願いを持って、小春は両手を掲げた。

デイトナストーム!!」
「バイバイキーン
千歳の嵐魔法で吹っ飛ばされるトータク。なんだか通常よりも魔法の威力が増したのは気のせいだろうか、と千歳は思った。
「さて、茜さんを助けないと」
千歳も何の当てなく、手を掲げた。

小春っ、千歳っ」
茜はかっと目を見開いた。
「繋がった!!」
根拠ない解説をした麻衣子。しかし、まさに、小春千歳の魔力と願いが繋がり、茜に魔力を供給してゆくのだった。

「虐殺されしもの達の怨祖の声、受けてみるがいい?コロホーストブレイク!!」
熱気を纏った剣を降り下ろすアドルフ!
「わたしの、いえ、私達の勝ちです、アドルフさん」
「なんだと?」
「離れてても、繋がってるきずなのチカラ。怨祖など、簡単に祓ってみせます!!」
茜はアドルフの剣激と熱気のオーラを押し返した。
「どういうわけだ」
茜の右手から嵐が、左手から冷気がほとばしっていた。
「三人の合体魔法ハーモニー・エクスプロージョン!!」
それに胸もとから出た炎が合わさり、巨大な爆発を引き起こした。
「ゲゲゲゲルニカ~!」
大爆発は戦艦の甲板をもぶち抜く勢いだった。

「終わった!さらばだ!!」
颯爽と学食から去るサダム

「アドルフ抹殺命令?もう遅いわよ~ん」
上司からの伝言に呆れたトータクであった!

果たして、アドルフはどうなったやら?

23話に続く!

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