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【魔法少女っ】21-5、画家と将軍と戦艦【恋愛】

2011年07月18日 16:31

「うーんと、住所によればこの辺だよね……」
麻衣子は何度もメモを見返しながら通りを歩いていた。
整地が未完成なのか、道路の太さの割りには車の往来が全くない、そんなエリアに差し掛かった。
「探す必要はない!」
ふたりに大声で話しかける男の声が響いた。

小春っ大変クポー」
なんか久々の登場となる、妖精クポーが小春の肩に乗り告げる。
「どうしたの?クポー」
「茜の近くにネオバビロニアの気配が近づいているクポー!」
どうやら、妖精にはネガイナー及びネオバビロニア帝国の気配を、ある程度まで察知できる勘のようなものがあるようだ。
「なんだって~。茜と麻衣子先輩が危ない。助けに行かないと……ってどっちだー」
「こっちクポー……ぎゃあ」
気配で察知して誘導しようとすると、クポーは何かにぶち当たっていた。
「くくく……そうはさせないぞ。魔法騎士コバルトよ」
角を曲がったところにサダム将軍が現れた。
「彼の念願のために、ここでお相手してもらうぞ」


同じように。
「こんにちは~。いつぞやの悔しさ、返させてもらうわ~」
トータク将軍千歳の前に立ちはだかった。
「ご生憎さまですけど、わたくしはあなたに興味などないんですわ」
悠然と読書しながら千歳は答えた。
「相変わらず、バカにするわね。わたしはチャウシェシュクより強いっての!」
「そうじゃなくて」
「?」
「今のわたくしの興味関心は茜さんと小春のことですのよ。今日のところ、わたくしは茜さんを助けたいですわ」
千歳妖精たるサラのナビゲートにより、茜の危機を知っていたのだ。
「なあんだそうなんですか~」
「では失礼しますわ……」
「ってんなわけねーだろ!」
トータクは千歳の肩をむんずと掴んだ。
「彼をカーマインとサシで相対させたいからきたんだ。あなたの相手はわたしだ!」
「きゃー」

「あなたは!
「久しぶりだな魔法騎士カーマインよ。否、清澄茜!」
茜と麻衣子の前に立ちはだかったのは、ネオバビロニア4将軍のひとり、アドルフ・ヒットラー将軍だった。

22話に続く!

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