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成程話:天使のウソ
2017年06月28日 21:08
宮沢賢治が最高の仏教経典だと絶賛し、傾倒したと「法華経(ほけきょう)」にあるお話。
ある日のこと、父親が帰宅してみると、自分の家が火事になっていた。
家の中にはまだ彼の子供たちがいた。
それに気づいた父親は、あわてて叫んだ。
「火事だ!早く外に出なさい!」
しかし、子供たちは遊びに夢中で逃げようとしなかった。
子供たちは二階の窓から顔だけを出して、外にいる父親にこう言った。
「パパー、おかえりなさーい、いま遊んでいるから後でねー」「だいじょうぶ、これ終わったら行くからー」「ねぇ、おにいちゃん、火事ってな~に?」
父親は真っ青になった。
いったいどうすればいい!?モタモタしていたら、火が完全に家じゅうにまわってしまい、外に出ることもできなくなってしまう。
子供たちに、火事の恐ろしさを説明している暇なんかない。
あの無邪気な子供たちが火に包まれ、絶叫しながら焼け死んでいく映像が頭をよぎる。
そんな悲惨なこと、絶対に、絶対にあってはならない!
追いつめられた父親は、子供たちに向かって悲鳴のような大声でこう叫んだ。
「こっちにもっと良いオモチャがあるよ!パパ、買ってきたんだ!さぁ、こっちで一緒に遊ぼう!」
「ええええ―――!?ほんと!?」「オモチャどこ?僕が先だよ」「わああああ、おにいちゃん、待ってよー!」
父親の言葉に子供たちは一目散に家の外へと飛び出してきた。
その瞬間、火の手は家を覆いつくし、家は無残に崩れ落ちた。
九死に一生を得て無事に家の外に出た子供たちを、父親は泣きながら抱きしめた。
「ごめん・・・、ごめん・・・、ウソなんだ」
以上が、仏教史上最も美しい経典である『法華経』に書かれた「法華七喩」と呼ばれる七つの物語のうちのひとつ。
法華経の中で釈迦はこの物語を語り、弟子のシャーリプトラにこう問いかけている。
「シャーリプトラよ、この父親はウソつきなのだろうか?」
シャーリプトラは答える。
「違います。これは方便(ある目的を達するための便宜上の手段)です」
史上最強の哲学入門東洋の哲人たち
飲茶 著
河出文庫
日本では、「嘘も方便」ということわざもあるように、人を救うためということならばおおらかに許そうとする。
イギリス等では、他人を喜ばせるための嘘は「white lie(良い嘘)」とする。
欧米では、明らかな嘘を聞かせて、それが嘘だと互いに十分に知っている前提で一緒に笑うために、ユーモアとして嘘を話すことが多々ある。
そして心優しい人は、誰かを傷つけないように、心配かけないようにとウソをつくこともあります。
以下のお話は、ウソをついた少年のお話です。
ぼくは中学生のころ、いじめられていました。
太っていたし、頭も悪いし、ひねくれていて・・・
男女共にいじめられていました。
ズボンをずらされたり、蹴られたり、殴られたり。。。
クラス全員から無視されていました。
母が、「学校どう?楽しい?友達できた?」とか聞いてきたから、
「うん!楽しいよ!友達いっぱいできた!」と答えていました。
「○○君ち遊びに行ってくる!」と言って家を出て、一人で川原でボーッとしてた。
夏休みは長かったな。
一人でボーっとしていても中々時間が過ぎないんです。
母に心配かけたくなくてそうしていたのですが、やっぱり嘘はバレてしまうんですよね。
夏休みあけの授業参観日。
体育の授業で[3人~4人で1組になって他の組と競争する]というのがあって・・・。
僕はみんなから避けられているので、誰も入れてくれません。
先生は「早くどこかに入りなさい」と言います。
「入れてください」と言っても、どの組にも無視されて続けました。
『どうしよう』と困っていると、
「じゃあ、私とやろう・・」と声をかけてくれた人がいました。
その人は、涙を流していました。
僕の母でした。
まわりからの目は痛かったです。
ほかの保護者の人たちもヒソヒソと話しをしているのが分かりました。
それでも母は、泣きながらも競技に参加しようとしてくれました。
そんな母の姿をみて、僕も涙が零れそうになりました。
その日の夜、いじめられていたことを正直に話しました。
「俺の味方一人もいないんだ」と言ったら
「なに言ってるの!私があなたの味方よ。何があっても、どんなことがあっても、仮にあなたが私のことを嫌いになっても、私はあなたの味方!!!いい?それだけは忘れないでね」
その言葉を聴いて、涙が止まらなくなりました。
必死にもがいて苦しんで、今を懸命に生きている人もいる。
優しいウソ、強がりのウソ、愛のあるウソ、そんな「天使のウソ」に気付ける大人でありたいですね♪‥‥ちょっと子供時代いじめられてた時のことを思い出しました
このウラログへのコメント
この話がなぜ『ウラ』なの?
寧ろ表に相応しい話だと思います。
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