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成程話:上機嫌の種をふりまく
2013年09月11日 20:50
田辺聖子氏の心に響く言葉より
私は、神サマの意思で、中年に入りかかった開業医、夫(おっちゃん)と結婚した。
おっちゃんの家には、四人の子供がいて、おばあちゃん、おじいちゃん、おっちゃんの弟妹、看護婦さんも居た。
私は子供の時以来、再び大人数の家に入ることになった。
あんなややこしい家に入って、とんでもないと周囲の人は思ったようだが、でも私は〈おもろいやん〉〈これでまた小説が書ける〉と、そう思った。
やがて、おっちゃんが〈退場〉したが、これはまあ、トシに不足はなし、しかるべき命終(みょうじゅう)というものであろう。
おっちゃんはニカニカと満足そうであった。
ひととおりの仏事を終えた時、子供らが、〈聖子おばちゃん、ありがとう。お父ちゃんも喜んで往きました〉という。
本当はこれに泣けたのだが、ここは泣いたらイカンと、〈一人前のクチきくやないか〉と私。
そしたら子供達、〈三日かかって覚えました〉だって。それで大笑い。
そんなふうに「ああ、面白かった」って、笑えることがいちばん。
世の中は、どんなことが起こるかわからない。
それでも「世の中って面白い」と思い生きるのと、「世の中って苦しい」と思い生きるのでは、歳月のたちかたはぜんぜん違うのではないだろうか。
何が起こるかわからないから〈先を楽しみに生きる〉。
上機嫌っていうのは、自分で自分をつくることなんだ、結局は…。
…人生、いつも上機嫌であらまほしい。
私には、夫婦も家族も、会社に集まる人たちも、ほんのわずかな縁を神サマが繋ぎ合わせて、めぐり合えた人たちなのだと思われてならない。
だから、あなたのやさしみを、まずはあなたの近しい人に。
笑いの種を、上機嫌の種をふりまいて…。
『上機嫌の才能』海竜社
次々に起こる出来事を「面白い」と思って生きるか、「つまらない」「苦しい」と思って生きるかで人生のあり様は全く違ってくる。
どんなことにも面白がって生きることができる人は、いつも上機嫌でいられる。
つまらない、苦しいと思えば不機嫌になる。
つまり、機嫌がいいか悪いかは自分で決められる。
世の誰もが「つまらない」「苦しい」と思うようなことを、「面白がる」ことができたら、生きる達人。
上機嫌な人は周りを幸せにする
このウラログへのコメント
ころすけさん:私もそうなりたいと思います
いつもいい話しで目に留まってしまいます。思わずフレ登録してしまいました。宜しくお願い致します
あいださん:有難うございます嬉しいですまた良かったら
ぶぅさん:ですね天然な笑顔で過ごしたい
マインドをコントロールするコンセントレーションをキープですね!笑
マーさん:ですね
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