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恋の骸に・・・

2008年04月23日 00:53

恋の骸に・・・

下町シャッター
しまるのが早い。

仕事を終え、
駅へと向かう途上、
はっぽうしゅをあがなうべく
コンビニに入ろうとすると

その手前、
装飾品屋の
しまりかけたシャッターの前に
ひと組のかぷる。

おんなは店先の歩道にへたり込み、
どこかにぶつけたのか、手で頭を押さえる
長い髪が地面にまで届きそう
傍らの50過ぎの男は
シャッターを閉めようとする店主に
しきりと頭を下げつつ、
おんなの腕をひっぱりあげ、

ほら、立て
立つんだ

とか、なんとか。
乱暴に命令を繰り返すが
女は応じようとしない

いったい、
何が起きているのか?

けど、
あまり注視するのもはばかられ、
いつものスパークリングを購って
歩道に出ると、また同じカップル

髪の長いおんな、
へたり込んでいるときは
気づかなかったけれど、
・・・ううむ。

75センチのボクよりも
15センチは低く
まぁ、ふくよかさはおくとしても、
路上で痴話げんかをするなら
それ相応の
なんというか・・・

強いて声をかけるとするなら、

おいおい、おぢさん。
いくらなんでも、
それはないだろう、
と、説教したくなる ような年のころ、
おぢさんと
同い年か
あるいはちょっと上、という・・・

恋愛ってゆーかさ、
孫がいたっておかしくないだろう、
という・・・

それにしても
終わったか、
或いは終わりかけているんであろう恋愛とはいえ、
いったい、
どれだけ濃密で切ないな時間を
共有してきたのか?

・・・なんて想像も
おぞましいかもしれない
ののしり声があって、

このひとたち、
どんな顔して
せっくすするんだろ?

と、思い至ると、
今度は完全に足が止まり、
それはボクだけではなく
さすがに雰囲気を察したか、
カップルは駅へと向かい始め、
集まりかけた野次馬
ふたたび自分のベクトル
つかまえる。

ボクははっきりと
いろんな残念を抱え
スパークリングをくちにくわえたまま
あきらめてパン屋のドアをくぐる。

まぁ適当にみつくろって
食後のデザートになるものやらを購い、
本屋をひやかそうと思ってやめて
駅の階段を上ろうとすると

今度は
ながいかみのおんなが、
階段をのぼろうとする男の腕をとり
壁に押し付けて・・・


やっぱり、写真撮ればよかった。

このデジログへのコメント

  • callo 2008年04月24日 07:44

    コメント有難うございました。酒屋で痴話ゲンカ?なんと素敵な酒屋だろう!ぜひその店で酒を呑みたい(笑)

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