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ひとこと、いっておこうと思うのだけれど・・・

2010年02月16日 14:18

こないだも云ったけど
キミとは
長い長いあいだ、
とても素敵な時間を過ごせたと思うし
なにより、いっしょにいてくれたこと
そのこと自体に、
とても感謝しています

感謝してもしきれない、ぐらい

けれども、

これから、の時間は
それとは別の話、ですよね?

だって、ボクたちは、そう決めたんだもの

そのうえで
なぜ、いっしょにいるのか、いないのか、
ちゃんとわきまえているべきだ、と思うのです

なぜ、ボクと会うのか?
ずっと前からの約束、というのは
一見理由になっているようで
ちっとも理由にはなっていない

ずっと好き
ずっと一緒にいたい
なんて、かつてキミが
迂闊にも口にしてしまった
干からびた甘い言葉と同じで
蜜月の残滓、のようなものです

だからこそ、ボクは
その言葉を押しとどめていたことを
キミはもう、忘れているだろうと思いますが

ボクはこういうことになると
予感していたわけではなくて、
そんな言葉が
どれほど意味のないことか
知っていたのです

かつて、キミとまったく同じ言葉を
口にした女性がいて
そんな言葉が
どれほど簡単に、
朽ちて行くか、が
わかっていたのです

だからこそ、ボクは
キャンセルしてもかまいませんから
と、何度も念を押したではありませんか

まさか、
二歳下、というお見合いの相手と
順調で、
あまりにも、幸せだから、といって
春の予感にうきうきしながら
ボクに、祝福の言葉
求めているのではない、ですよね?

いったい何を望まれているのか?
がわかりません
あるいは、
何も考えてない
と、いつものように、他人事のようなことを
いわれてしまうのかもしれないけれど

ボクの目は節穴ではありません
ボクには、
会っていいものか、会うべきではないかもしれない
けれども会いたい、という気持ちもなくはない、
そんなキミの窮屈な思いが透けて見えるのです
ボクはそれを拒否します

なぜ、そんな後ろめたい思いを携えてまで
ボクと会うのか?会わなくてはならないのか?

ともだち、だから
とか
ともだち、として
は、とてもきれいに聞こえるけれど
もう、そんなきれいごと
通用する関係ではないよね?

何よりも驚いたのは
ボクにまで
あの、営業用の
作りあげ、練り上げた微笑みを
向けたことです

自然に、誰かの目を惹くために
感情も、優しさも、何もかも押し隠し
あるいは、そういう裏打ちを全く必要としないで

つまり、
うれしくもたのしくもないのに、
誰であろうとかまわないのに
できる、微笑みを
かつて思いを通い合わせたはずの、このボクに
投げかけた、ということです

これには、正直
とても、とても、おどろいた
慄然、というと大げさに聞こえるかもしれないけれど、
嘘ではありません
その時、ボクの背中に
電流のような、鋭く寒く冷たいものが走ったのです

もう、なのですか?
ボクに、それ、ですか?

なぜ、だろう?
すでに、ボクは、キミにとって
その辺を歩いている
誰だかよくわからない
おっさんや、兄ちゃんと
同じか、それ以下なの?

そうかもしれない、と
ボクは狼狽を押し隠しながら
けれど微笑み返す余裕はさすがにないまま
キミを見送りはしたけれど…

ともかく
まだ時間はあります
もう一度、ちゃんと
考え直してみることも
必要だと思うのですが・・・

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