恋人たちへ

いつだって
せっぱつまった恋をしている人へ、こんな文章をあてた

「つい今しがたまで
キラキラと輝いて見えた言葉が
瞬く間に朽ち果て、堕ちて行きます

つまらない人間が
自分の思いさえ
他人の言葉でしか語っていない
そんな言葉の死屍累々

誰のせいでもありません
それはただ、それだけのものに
過ぎなかったのだと
凡百の、
なくても誰も困らなかった言葉の骸が
ボクにそんなことを
教えてくれます 」

殆どは自戒のつもりで記したのだけれど。
戒め、おこたることなく。

仕事の合間に
ふと手にしてしまう、さまざまな記憶の縁、
顧みる時間。
次から次へと蘇る、たくさんの歓びと哀しみ。

やっと、もとどおり
ふつうの、おんなと　おとこにもどれたんだ
だれはばかることなく
そう思い、云い切れる、気持ちのよさ、心地よさ。
すべて、明日から始まったって
おかしくはない。
もしそれが
もっとも自分に必要なことであるならば、
たとえキミがいま、
どこにいようと、
誰のものであろうと、
ボクはキミをまた、壱から捜し求めようと思う。





・・・などという傲慢なことを
気安くしるすべきではなかった、
と、
およそ500日を経て
つくづく思う、2008年4月22日、
まもなくＧＷ．