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43歳の過ち その45

2018年10月14日 05:38

救急車も、結構揺れる。
揺れるたびに前身の毛が逆立ち、冷や汗をかくくらいの激痛が走る。

お願いだから、ゆっくり走って下さいぃぃぃぃぃいいいいい。

10分くらいの絶叫マシーン(?)乗車の末に、ようやく病院に到着した。
しかし、むしろココからが地獄の始まりであった。

救急車ストレッチャーからベッドに移す
レントゲンを撮る為にベッドからレントゲン台に移って撮影後またベッドに戻る。
CTを撮る為にベッドからCTの台に移って撮影後またベッドに戻る。

合計5回の移動。その度に左足をもぎ取られるような激痛。
いや、半分もげかかってるんだから、痛いのは当然か、、、、
自分の耳を疑うような、大音量の悲鳴をその5回とも上げていた。

通常、人間は精神が耐えられない痛みには、脳をシャットダウンして防衛する。
いわゆる失神だが、、、

僕の精神は余程強靭なのか、それとも脳がポンコツで反応しなかったのか、失神すらできなかった。

痛みの中で、考えた。
この先どうしよう。
間もなく離婚するんだから、一人寂しく入院生活かな。
必要なものは長女に持ってきてもらうかな、、、

そんな事を考えていると、看護師さんとドクターがやってきて、
とりあえず解放骨折なので感染予防の処置と緊急手術をする
ということで、麻酔をかがされて、意識を失う。

目が覚めると病室に移っていて、周りはすっかり夕方になっていた。
枕元には真っ青な顔をして、今にも泣き出しそうな顔のヨメが立っていた。

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