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神の領域

2011年12月19日 09:38

神の領域に達した音楽が二つある。

バッハ無伴奏パルテータ、シャコンヌとベートーベンピアノソナタ32番だ。シャコンヌは20分から30ぷん近く、32番は同じくらいか。

シャコンヌはアルチュールグリューミオが、32番はポリーニ完璧だ。これ以上の演奏家はいない。曲も神の領域なら演奏家もそうだ。

ヒトとして神に触れたかったら、この二つに触れればわかる。ショパンエロスの塊だが、神の領域にはいたっていない。

モーツアルトのすごさはシンプルさにある。エロスも神の領域もないが、これらは毎日聞くと飽きる。ところがモーツアルトだけは毎日聞いても飽きない。ビーフステーキを毎日食うと飽きる、おいしい鍋料理やフルコースなど毎日食うと飽きる。ところが、焼き魚に焼き海苔に味噌汁定食を毎日食っても飽きない。モーツアルトは定食のすごさがある。だからモーツアルトが一番身近にある。

釣りで言えば、鮒に始まってフナに終わる、あれだな。

神の領域ではないが、神の領域に最も近づいているのは、マーラーシンフォニーだ。ベートーベンを超えている。

すごいのは、1番から10番まで完成していることだ。モーツアルトベートーベンも初期と終わりではまったく違うほど進化している。マーラーははじめから完成している。

うんで、二つの神の領域にある音楽を聴くと緊張する、というより要求される。姿勢が矯正されるのだ、とても寝転んで聞ける代物でない。

唯一、シャコンヌだけが、バイオリンという音色にもよるだろうが、女とまんこしているとき聞けるような気がする。まだ、試していない。

ピアノではとてもそういう気になれないが、バイオリンという音色だと何とかできるような気がする。

もし、シャコンヌを聞きながら女とまんこすると、神とセックスしていることにはなりはしないか?

もちろん、女のオーガニズムに合わせるようにシャコンヌの絶頂感をもっていく。

バイオリンと女の叫び声が不協和音となって、それがまた淫らを極限まで高める。
も、神に召されてもいいな。

オレと試してみないか、どうだ。

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