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成程話…履き物♪
2011年11月25日 21:16
【履物】
愛読書「致知」より
『履物並べから学んだ人生観』
田村一二 氏
私は六人の息子を持っているわけですが、
彼らがまだ小さいとき、どうしても履物をきちんとそろえられなかった。
叱っても、そのときはそろえるが、
すぐに元通りに戻ってしまうのです。
それで、私が尊敬する糸賀一雄先生にお尋ねしました。
「しつけとはどういうことですか」と。
先生は、
「自覚者が、し続けることだ」
とおっしゃる。
「自覚者といいますと?」
と聞くと、
「それは君じゃないか。
君がやる必要があると認めているんだろう?
それなら君がし続けることだ」
「息子は?」
「放っておけばいい」
というようなことで、家内も自覚者の一人に引っ張り込みまして、実行しました。
実際にやってみて、親が履物をそろえ直しているのを目の前で、
息子がバンバン脱ぎ捨てて上がっていくのを見ると、
「おのれ!」とも思いました。
しかし、糸賀先生が放っておけとおっしゃったのですから、仕方ありません。
私は叱ることもできず、腹の中で、
「くそったれめ!」と思いながらも、
自分の子供であることを忘れて、
履物をそろえ続けました。
すると不思議なことに、ひたすらそろえ続けているうちに、
だんだん息子のことも意識の中から消えていって、
そのうちに履物を並べるのが面白くなってきたのです。
外出から帰ってきても、もう無意識のうちに、
「さあ、きれいに並べてやるぞ」と楽しみにしている自分に気がつきました。
さらに続けていると、そのうちに、
そういう心の動きさえも忘れてしまい、
ただただ履物を並べるのが趣味というか、
楽しみになってしまったのです。
それで、はっと気がついたら、
なんと息子どもがちゃんと履物を並べて脱ぐようになっておりました。
孔子の言葉に、
「これを楽しむ者に如かず」というのがありますが、
私や家内が履物並べを楽しみ始めたとき、
息子はちゃんとついてきたわけです。
私事で恐縮ですが、ここに教育の大事なポイントの一つがあると思います。
口先だけで人に、
「こら、やらんかい」
とやいやいいうだけでは、誰もついてきません。
自分が楽しんでこそ、人もついてくるんだという人生観を、私は履物並べから学んだ次第です。
すごく大切なお話だよね。
「これを知る者はこれを好む者に如かず
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」
by孔子
『楽しむ人』になっていきましょう♪
このウラログへのコメント
こんにちは。
言葉では無い行動、身内にはなかなか大変です。
が、そうとおりと思います。
ゆうき2さん:そうですよね楽しそうにやってたのが功をそうしたかな
本を読めと言うんじゃなくて、僕がいつも本を読んでると、子供が勝手に僕の本を持って行って読んでます。
ティムヘスさん:きっと読んでる姿や雰囲気がお子さんに素敵にうつってたんじゃないかな~
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