成程話…「冬と春」イソップ物語

【「冬と春」イソップ物語】

とっても学びが多い、イソップ物語より♪


「冬と春」のお話。


あるとき、

冬さんが春さんをバカにして、

さんざんののしり言いました。

「あんたが姿をあらわすと、
人間はみんな落ちつかなくなってしまうんだよ。
野原や森へ花をつみに出かけて、
つんだユリやバラをくるくるまわしてみたり、
髪にさしたりする人もいるし、
船をこぎ出して、
海をこえて外国までいく人もいるし、
みんなうかれて、
風や雨のことなど考えようともしないありさまだ。
それにひきかえ、
わたしは恐ろしい王さまみたいなものよ。
わたしは人間が空ばかり見ないで、
ちゃんと、
自分の足もとの地面を見るようにしてやるんだ。
わたしはみんなを恐がらせ、
震えさせるのよ。
外に出るのをあきらめて、
一日中、
家に閉じこもっているようにさせてやるのよ」

と、冬さんが威張っているところへ、

春さんは一言、

「だから、
人間はあなたがいなくなるとホッとして、
大喜びするのですよ」


自分のことは自分で中々見えないもの。
人を非難するよりも、自分を磨いていきたいね♪


「悪い人々に対する非難や拒絶によって、
自分を浪費することがないように。
むしろ善き人々の美徳を称えよう」

byエマーソン（アメリカの思想家・哲学者・作家）