いい話…利休と朝顔

【利休と朝顔】


もっとも有名な茶人、
「千利休」さんのお話♪


ある初夏の朝、

利休さんは秀吉さんに

「朝顔が美しいので茶会に来ませんか」と使いを出しました。

秀吉さんが

“満開の朝顔の庭を眺めて茶を飲むのはさぞかし素晴らしいだろう”と楽しみにやって来ると、

庭の朝顔はことごとく切り取られて全くないんです。

ガッカリして秀吉さんが茶室に入ると、

床の間に一輪だけ朝顔が生けてありました。

【一輪であるがゆえに際立つ朝顔の美しさ】

秀吉さんは利休さんの美学に脱帽したといいます。

またある時は、

庭の落ち葉を掃除していた利休さんがきれいに掃き終わると、

最後に落ち葉をパラパラと撒きました。

「せっかく掃いたのになぜ？」と弟子が尋ねると

「秋の庭には少しくらい落ち葉がある方が自然でいい」と答えたそうです。

利休さんが心得ていたのは、

「どうだ」とお客様に見せつけるようなサービスでなく、

あくまでもさりげなく、心づかいのある気働きだったんですね♪

素敵です♪


「一期一会」
（生涯にただ一度だけ会いまみえること）
by千利休（安土桃山時代の茶人）