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素敵な話…母の命日のプレゼント
2011年10月26日 09:40
【母の命日のプレゼント】
佐藤光浩氏の心に響く言葉より
著書『武士道』で日本人や侍の生き方を世界に伝え、国際連盟の事務局次長も務めたクリスチャンの教育者、新渡戸稲造。
彼はクラーク博士で有名な札幌農学校を卒業後、アメリカとドイツに留学し、教育者として研鑽を積んでいきます。
彼がドイツのボン大学で学んでいたときのこと。
近くの公園を散歩していると、カトリックのシスターが大勢の孤児を連れて歩いているのを見つけました。
孤児たちは、同年代の子が親と楽しそうに遊んでいるのを見て、悲しそうな顔を浮かべています。
その日は、ちょうど新渡戸の母親の命日でした。
そこで、彼は母親に供え物をする代わりに、あの子たちにプレゼントを贈ろうと考え、近くにいたミルクを売っている女性に、代金を払うから、あの孤児たちにミルクをあげてほしいと頼みます。
もちろん、彼からのプレゼントだということは秘密にしてもらいました。
ミルク売りの女性はシスターにこの申し出を伝え、孤児たち全員にミルクが配られました。
突然のプレゼントに子どもたちは大喜び。
そして、全員が飲み終わると、シスターは孤児たちに話します。
「私たちに施しを下さった方が、どなたかはわかりません。
ですが、感謝の気持を伝えるために、全員で賛美歌を歌いましょう」
公園内に響く子どもたちの歌声。
彼は、母親の命日によいことができたと満足し、シスターと孤児が公園から去るのを見届けると、代金を払うためにミルク売りの女性のもとへ向かいました。
ところが、ミルク売りの女性は、代金を半額しか受取ろうとしません。
「私も孤児たちにミルクをあげたいと思っていましたが、商売のことを考えると、なかなか行動を起こすことはできませんでした。
なので、ミルク代は原価だけを受取らせてください。
今日は本当にありがとうございました」
ミルク売りの女性もまた、温かな心を持っていたのです。
『寝る前に読んでください vol.2』アルファポリス
何かいいことをすると、誰かにいいたくなる。
ほめてもらおうという下心があったり、なんらかの見返りを期待したり、という計算がはたらくから。
禅語に「潜行密用(せんぎょうみつよう)は、愚(ぐ)の如く魯(ろ)の如し」とある。
誰にも気づかれないように、黙って行う善行は、おろか者のように、まぬけのように、淡々と行うことです。
又、古代ローマの哲学者、セネカの言葉にあるように、
「恩恵を施した者は黙っているのがよい。恩恵を受けた者は語るのがよい」
仏教の「忘己利他(もうこりた)」のごとく、
自分のことは忘れて、他人のために尽くす人でありたいな~と思う(*^^*)
このウラログへのコメント
やっぱりタイガーマスクの正体は分からない方がいいですね。
ティムヘスさん:ですね一時、タイガーマスクがいっぱい出現してましたねぇ
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