いい話…商売の考え方の話♪

【人様のお役に立つ】

月刊「致知」２０１１年３月号より

http://www.chichi.co.jp/

メルセデス・ベンツ中央会長、ナカリングループ代表である中嶌武夫氏のインタビューが面白かったのでご紹介♪


この中嶌さん、終戦の翌年から実家の兵庫をはなれ、早稲田大学の夜間部に通うことに。

もちろん食べ物にも困る時代だったから、自転車屋さんにて丁稚奉公しながら学校に通います。

が・・・

2年間程働いたある晩、その店の主人が夜逃げの準備をしています。

「自分の荷物も風呂敷に包め」と・・・

寝る所もなくなってしまうので、何とかここに残らせて貰えないかと相談すると、

「借金を全部引き受けてくれるなら構わん」と言われます。

それからの中嶌さんは一人ぼっちで借金を背負いながら、学校にも行き、自転車屋を継いでいくんです。

どうしたらお客さんが来るか分からない時、ある部品屋さんがアドバイスをします。

「商店の店先に並んでいる自転車を、タダで掃除させてもらいなさい。そのうちお客様になってもらえる可能性がある。」

最初はタダでも断られてしまうのですが、次第に頼まれるようになり、遂にはパンクの修理なんかの注文も受けるようになります。

徐々に軌道に乗り始めたころ、中嶌さんは迷います・・・

実家が農家だった為、汗水垂らして一年かけ、ようやく収穫してお金に換えるのに、

商売の世界は百円で仕入れたものを百三十円で売る。そこにどれだけの血と汗があるのかと・・・

そんなとき、松下幸之助さんの講演会に行き「こんなことがまかりとおっていいのか！」と質問をしたそうです。

すると、松下幸之助さんは笑いながら「あんた、それは違うよ」と・・・

「お客様はね、あなたが薦めた自転車を、自分で有効に使われて事業などに役立てておられる。
ものを欲しがっているお客様にその商品を届ける。
嫌がっているものを押し付けるわけでは決してなく、お客様に喜びを差し上げている。
商売とはそういうもんです。
学校の先生であれ、商人であれ、人様のお役に立つこと、それが社会に貢献するということなんだ」

その後、バイクの修理、そして車の販売、メルセデス・ベンツの販売権まで獲得し、昨年は販売台数日本一にまでなったそうです。

人様のお役に立つこと！

自分は何を通して人様のお役に立てるのか？


自分をもっと磨いていかなきゃね♪


「多くの人に役立つ仕事なら成功する」
by大竹美喜（アフラックの創業者）