デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

ペテン師の冬・BloodyEve

2008年04月30日 21:35

12月24日の朝を迎えた
すんなり迎えられたわけではない


12月23日 22:00くらい

殺気だった野獣がそこにいる

その野獣を刺激しないように散乱した下着とかを片付ける

壁にかかった服にけいこさんの気合が伺われる

楽しみにしてたのに生理とは不運だなと思う

特にけいこさんは出血が多い

間違いなくライブ中に血が漏れるだろうな

まあ 股から血を流してライブ観戦

パンクにはぴったしな気がするが

それとこれは別らしい

「おい」

「なに?」

「この一週間 楽しかったか?」

「まあ 充実はしてたな」

「悪い やつあたりしたい気分なんだが」

「どうぞ 」

なんとなく断りにくい雰囲気だったので同意する

そう言った直後 いきなり枕が飛んでくる

なんとなく避けちゃいけない気がしたので

もろに顔に当たる

そして正面を見るとけいこさんの顔が間近にあった

けいこさんが襲い掛かってくる

そして馬乗りになる

けいこさんの手が首にかかる

「楽しかったか?」

「とても堪能してきた」

ここでそうでもないとか言えばいいんだろうが

こういう嘘はつけないわたしだった

「首しめていいか?」

「死なない程度になら」

殺されるかもと思った

だいたい死なない程度に首絞める力加減なんて

そうそうわかるもんじゃない

遠慮気味にすればそうなんだろうが遠慮はないようだ

少し意識が薄れていく 意外に冷静に状況を受け入れられた

『死んだら...もう千恵子に会えないな...そうだ美沙...

まだしてなかったな 3年以上の付き合いだったのに...

しかし...死んでいいのか? けいこさんになら...いいか』

そんなことを何故か考えていた

ここで 誰?って名前が出た気がするが気にしないように
実は過去ウラログで名前だけは一回出てきてる

「お前 なんで抵抗しないんだよ」

「......し...してよかった..のかよ」

「バカ野郎だ お前」

そう言ってけいこさんはキスをした

そしてなんとなく気が済んだのか

けいこさんは布団にもぐりこんだ

そしてわたしも寝た


12月24日 13時頃

昼飯の買出しから帰って部屋に入ったわたしは一瞬固まりかけた

パンツ一枚でけいこさんが立ってる

壁にかけた今日着ていくはずの服を眺めてた

「そんな格好で何してるん?」

「考えてる」

「何を?」

「基本的にこの上下は外したくない」

「ふむ」

「だが この格好だと血がたれたらまずい」

「股から血を流してエキサイトする女ってパンクっぽいじゃん」

「そうだが あたしの趣味じゃない」

「なるほど」

「どうしたらいいか....」

ふと思いつくものがあったわたしは

タンスから黒いタイツをもってくる

パンツは この黒だな ちと履いてみてくれ」

「ああ 履いたぞ」

「じゃ次 このタイツ そしてその服着てみて」

けいこさんはタイツを履き 破れたシャツ

黒い革ジャン そして皮のミニスカートをはいた

「なんか地味だな インパクトが足らないぞ」

そう振り向き わたしを見て 壁まで後退する

「何だ? 夕べの復讐か?」

手にすきバサミを持ったわたしがいた

「それもいいな これ突きつけて... ま それは後で」

そう言いながら わたしはタイツにはさみを入れる

「こんなもんか これは どう?」

けいこさんは姿見を見る

「これは...... いいかも」

まるでレイプされタイツを切られたような格好

とりあえずけいこさんの格好は決まった

そして わたしは ワンパターンの黒装束

ただ ワイシャツ却下され 破れたTシャツ

そして 知らない間に 黒のジャケットに鎖が巻きつけられていた

「いつの間に 鎖を?」

「ここ一週間暇だったんでな」

「なんか重いんだけど」

「気にすんなよ」

そして 腕には例によって戒めの鎖

「髪もそれらしくせんとな」

そう言いながら わたしの髪をいじった

数色のメッシュスプレーをかける

元来 髪を触られるのを 極端に嫌うはずわたしが

黙って 好き勝手にさせたのは

愛情というものではなかったと思う

多分彼女からの扱いに なれてしまったのだろう

「あとは 化粧だな」

そうけいこさんは つぶやいた

「それだけは 嫌だ」

さすがにわたしは 断った

「いいじゃん、この間やったじゃん

似合ってだで、あの忌志郎の真似」

「嫌だ.....」

その日 その化粧させられたまま 飲み屋に連れていかれ

そっち系の おにーさまから 追いかけられた事があった

化粧だけは 嫌だった

けいこさんは 残念そうな顔をした

どこからか輪になった鎖持ってきて

わたしの首にかけた

ネックレスにしちゃ鎖 大きくないか?」

「ただの鎖だから当たり前だろ」

かくして異様な出で立ちの二人が完成した

満足気な彼女に引かれ 会場へ向かう

今 思えば 十分目立った格好だった



12月24日 17時過ぎ



会場につくとけいこさんの顔見知りらしき人達がいた

けいこさんは わたしの首に巻いた鎖に手持ちの鎖をつないだ

こういう事か そうわたしは思った

わたしは犬扱いか まあ ペットみたいなものらしいが

「誰 その子?」

友人1がけいこさんに話しかける

子扱いか そう思うわたしだった

まあ 見たところ みな おねーさまという感じだった

飲み屋のホステスのような化粧なら

小さい頃から 見慣れていたが

それとは まったく異質とも思える化粧だった

けいこさんは 鎖を引っ張り わたしを引き寄せた

「あ、例のペット

「......」

ぐいっと 引っ張られ

「ほら 挨拶しろ」

けいこさんが言う

はじめまして...」

この状況じゃ他に いいようがなかった

「えー この子が 例のペット

「いいなー あたしも 欲しい」

うらやましがられる対象として見られるのは

嬉しいのだがペットというのが気になった

異様な盛り上がりでコンサートは 終わり

軽く飲みに行き 部屋へ戻った

けいこさんは かなりテンションが上がっていた

帰る途中も 鎖を 振り回して

かなりのハイテンションだった

こういう日は 夜が激しくなるのだろうが

生理中なので大丈夫と思っていた

いくら なんでも そういうのはないだろうと

甘かった認識だと 気づいたのは数時間後だった

12月24日 23時頃

「ああ 興奮がおさまらねえ」

「ノリまくってたしねえ」

ついでに言えば 破れたタイツ

これが 評判が良かった

かなり上機嫌になっていた


「するぞ」

「はっ?」

「高ぶりを沈めるにはこれしかねえ」

「でも あんた 今.....」

「いいからしろ」

「.........」

もう これは 説得は 無理だと悟った

いつものようにキスをして服を脱がせる

手が 濡れる

それが 何なのか考えたくない気もした

わたしの手は 血まみれだった

先日 千恵子と過ごした 

甘いゆったりとした時間が赤く染まっていく気がした

何かが はじけそうな気がした

そんなわたしの手を けいこさんは自分の胸になすりつける

血だらけな指を自分の顔になすりつける

そのさらにその血まみれな手を

わたしの左目の上から下へなすりつける

たいした量ではないにしろわたしの目には

血まみれな彼女と 自分の顔に塗られた血が

乾いていくのが感じた

けいこさんは 薄ら笑いを浮かべた

悪魔.... 血の中で笑う悪魔に見えた

舌先に 血の味を感じながら

嫌悪感と 狂気の快楽とが 入り交じっていく

自分が壊れてような気がした

もう 止められない 覚悟を決めるしかなかった

遥か昔に見た わたしのトラウマ

そして そこで 根づいた狂気が支配していく

ジャラジャラと鎖の絡み擦れる音が響く

その中に乱れた息遣いが混ざり

けいこさんは正気じゃなかった

そしてたしは 狂うしか、いや

狂ったことで納得しようとしていたのかもしれない

「ふ、ふふふふ......」

笑うしかなかった

「すごい気持ちいい!」

けいこさんはそう言いながら上になる

そしてわたしの首を絞める

今回は無抵抗ではいない

激しく腰を上下に動かす

「....あっ...すごっ...」

手が緩む わたしは起き上がり後ろからつきまくる

シーツはもう血まみれだった

実際はそれほどの量ではなかったと思うが

信じられない量の血が流れてたような錯覚に陥った

後ろから激しく突き血まみれの胸をもみくだく

そして中に出す

けいこさんはイキながらも腰は前後に動き続ける

中から抜けると すぐ口で大きくさせる

もうけいこさんの口元も血だらけになっている

再び上になり腰を動かし乱れまくる

「なんでこんな日に....」

「こんな日だからだろ 今日は聖夜だぞ」

「聖なる日に血まみれのえっちかよ」

「血の儀式みたいだな」

「黒魔術の悪魔召還かよ」

「血の契約だな」

「いやな契約だ」

「でも お前も 気もちいいだろ?」

「あんたもわたしも狂ってるよ」

「あははは そうかもな」

再び激しく腰を上下に動かす

気持ちいいっ..さ、最高の夜だ、あははは」

最高なのか?最狂の間違いでは?

そう思いながら すっかりその狂気にあてられていた

そうだろう、今のわたしたちは正気じゃない

部屋に脱ぎ捨てられた服 そして散らばる鎖

変色した血で 彩られた 二人の肌

今夜限りのオブジェのようにわたし達は 狂気に身を委ねる

そして再びけいこさんの中に出す

けいこさんは上に乗ったまま動かない

自分ごとながら狂気と快楽に放心していた

わたしも もう動く気力もなくなっていた

そして 二人は 眠りについた

このウラログへのコメント

まだコメントがありません。最初のコメントを書いてみませんか?

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

やがみ

  • メールを送信する

やがみさんの最近のウラログ

<2008年04月>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30