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この2人に友情は無縁なり

2008年04月09日 21:06

その日わたしは出かける準備をしていた

「お 出かけるのか?」

「ああ たまには大学のやつらと遊ばなきゃな」

「ほほう で 今日は女だな」

「なんで そうなるんだよ」

実際は図星ではあるのだが とりあえず誤魔化す

「しかも 五分五分な相手と見た」

「どういう基準で言ってるんだよ」

実際は図星ではあった

「お前自分で気づいてないのか?」

「何をだよ」

「男相手ならアーミー 女なら黒装束」

気づいてなかったが 確かにそうだった

「する気満々ならブレスレット風に鎖」

「...........」

「五分五分なら鎖を指に絡ませて封印風」

自分の左手に巻かれた鎖を見る

結構がんじがらめで封印と言われればそうだ

自覚はなかったが否定は出来ない

「よく見てやがるな」

「最初にしてやったのあたしだろ」

「そうだった」

「なんだかんだ言って気にいってたんだな」

そう 実は結構気にいってたりする



そしてわたしは待ち合わせの場所に向かった

時間前には間に合ったようだ

すると後ろから何かで突付かれた

振り返ると そこにみしまかながいた

後の松山彼女である

「やっ」

「はいよ」

「お待たせ」

「大して待ってないが いきなり突付かれたのは初めてだ」

「あははは なんとなくよ」

「だいたい この天気になんで傘?」

「あ これね 護身用の武器

「なんで護身用?」

「だって 獣相手するんだもの これくらい用意するわよ」

「獣ってあんたねえ」

「違うの?」

「まあ 否定はせんけどな」

「で ちょうどよかったわ」

「うん?」

「あたしも相談あったからさ」

「そっちもか なんとなくわかるが」

「あたしもわかってるかも」

「じゃ とりあえず 落ち着けるとこ行こうか」

「えー いきなりホテル?」

「なんでそうなる?」

「だって 誰にも邪魔されず落ち着いて話せるとこってホテルじゃん」

「行きたいの?」

「なにもしなきゃいいよ」

「そういう問題かよ」



「あはは、ほんとに来ちゃった」

「いい忘れてたけど 実は本気で冗談言ったことないんだよ」

「それって どういう意味?」

「常に半分は本気」

「そうなんだ」

「例えば しようか?って 君が冗談で聞くとする」

「うん」

「わたしが いいよって答えたとする」

「うんうん」

「で 冗談だよってなったとき 君は冗談だろうが」

「う....」

「わたしは半分は本気ってこと」

「......」

「あ 今 そういう話題出てないから身構えなくていいよ」

「ほんとに?」

「うむ だから室内で傘広げるのはよしなさい」

「あ そうだね」

「だいたい そんなもん盾にしたって防げるわけない」

「そうだけどさ 無防備ってのも嫌じゃん」

「そういう問題?」

「重要よ 抵抗したかしないかって」

「なるほど」

わたしは 部屋内を見回す

中央にベッドがある これは都合いいなと思う

かなに対しベッドを挟んだ位置に座る

「それで 相談なんだが」

「なんで そこ?」

「真ん中に障害物あったほうが安心だろ」

「まあ そうね」

「部屋の端と端ってのもあるが大きな声出すの苦手なんだよ」

「そういえば 大きい声出してるの見たことないね」

「出来ればそっち端まで来てくれると助かる」

「いいよ」

かなは反対側のベッドの端までくる

あくまで傘を手放さないのが気にはなるがよしとしよう

「じゃ そっちの話から聞くよ」

「あたしの話ね わかってる思うけど松山くん」

「やっぱし それか で なに?」

「今の松山くんって どう思う?」

「どうって ああ はじけ具合?」

「そう」

「まあ ここんとこで色々あったし仕方ない思うよ」

「それにしても あれって」

田村にしてもわたしにしても同じだったし」

「それとは なんか違う気がするのよね」

「まあ あれは バカだし」

「そうなんだけど」

「した時におもいっきりひっぱたいてやりゃいいんじゃないの」

「ひっぱたくの?」

「うん で、多少は目をつぶるけど節制しなさいとか言えば」

「多少は目をつぶるの?」

「全面禁止して止めるたまかい?」

「そうよね そか それしかないか」

「そうそう」

しばらく考えていたようだが 何か考えついたようだった

「あ そういえば やがみくん」

「ほい?」

「あんた ちえこに何したの?」

かなは ベッドの上にのり一気に目の前まで寄ってきた

真剣な顔なのでこちらも真面目に答えねばなるまい

が 出来れば 考えて欲しいと思った

一般的に見れば かなはちえこより可愛い

スタイル的にもスレンダーでちょっと胸が寂しいちえこに対し

ほどよいバランスで少し大きめな胸のかな

わたしはベッドの下に座っている

かなはベッドの上で四つん這いでこっちを見下ろす形

キャミソールから胸の谷間が見えるし

ミニスカートから脚がすらっとのびて

目のやり場に困ったので目を逸らしてみる

「まじめに答えなさいよ」

いきなり顔を正面に向けられる

谷間が... 

「聞きたいこがあるのよ」

かなは額が当たるほどに顔を近づける

普通ならここでキスでもするんだろうが

かなの真剣さにそういうのは無しだなと思った

「なにを聞きたい?」

「ちえこにどんなえっちしたのよ?」

「質問の意図がわからんのだが」

「ちえこと話しててね やがみ君とのえっちって話になったのよ」

「ふむ」

ちえこがそういう話題の話をすると言うことに少し驚いた

「そしたら ちえこ 泣きそうな顔して黙り込んで」

「なるほど」

「いったい何をしたの?」

「やっぱ 気にしてたんだな」

心当たりあるのね 何をしたのよ?」

「なにもしてない?」

「嘘よ 何もしないで普通のえっちだったらあんな顔しないわ」

言葉の意味を理解してないっぽい まあ 普通出来ないな

「いや だから何もしてない」

「じゃあ なんであんな顔するのよ」

「多分さ」

「多分 なによ」

「何もしてないから そういう顔なんじゃないかなって思う」

「何もって あのね ....えっ....」

理解してくれたようだった

「ちょっと今 とても信じがたいこと聞いちゃった気が」

田村といい かなといい どういう目で人を見てるんだ

「やがみくんがだよね?」

「うむ」

「ちえこに何か問題あるの?」

「へっ」

「実はあの子 病気とか あ それともやがみ君 病気とか」

「まあ わたしが相談したかったのはね そこなんだけど」

「うん」

「君 信用して聞くが ちえこの昔の話って知ってる?」

「あ うん 前 うづきから聞いた」

「あの子が話したってことは信用出来るってことだな」

「ずいぶん うづきを気にいってる言い草ね」

「信頼に値する子って思ってるよ」

「そう.....」

「でね 正直な話 ちえこと約束はしたし いずれするよ」

「うん」

「ただ彼女の初めてがあんな話でね」

「うん」

「ちえこみたいな子には その最初ってのが大きいと思う」

「そうかもね」

「付き合おうって言ってそのことを納得させて

はいって言わせるのに何時間かかったか」

「そうなんだ」

「あ まあ それはいいとして」

「うん」

「仕切りなおしにしたいとは思うんだよ」

「仕切りなおしって?」

「初めてじゃないけど ちえこにとって

付き合った男と ちゃんとした初めてのえっち

「あ なるほど つまり それが初体験だよって納得させちゃうわけね」

「まあ 無茶苦茶だけどそういう話」

かなが さらに接近する

「なんか 安心したわ」

「うん?」

「ちえこの事 大事には思ってくれてたんだ」

「思ってるよ 他の子とするけど」

「やっぱ やがみ君 さいてーだ」

「まあ さいてーでいいから離れてくれないか」

「なんでよ?」

「理性がそろそろやばいと思うから」

「さっきからあたしの頭の横にあるこの手?」

「うむ かろうじて思いとどまってるよ」

「気になってたんだけどさ」

「うん」

「この鎖は何?」

「なんだと思う?」

「がんじがらめにして 戒めの鎖?」

「理解早いね 意味合いはそう」

かなは 左手を眺めている

「そういえばさ やがみくん」

「なに?」

「もう いないけどさ うづきの事好き?」

「嫌いじゃないね」

「うづきがいたらしてる?」

「してるね」

かながわたしを睨む

「即答なのね」

「ちえこと一番仲よかったのうづきだけどさ」

高校から一緒だってね」

「うづきは ちえこの彼氏って知っててもしたのかな」

「あの子だったらしたと思うよ」

「なんでするかな?」

「友情って信じてないって」

「あの子らしいわ それ 」

「でも 友達は大事にしそうだけどね」

「変な子よね」

「まあ 確かにね」

「わたしね うづきって嫌いだったのよ」

「そうなんだ」

こんな会話をしながらさっきから かなは気になる動きをしてる

「いつも何考えてるかわからなくてさ」

なんか 左手の鎖を解いてるように見える

「そのくせ ちえことかみゆきとかのこと一番わかってて」

どう見ても鎖を解いてるような

確か 戒めの鎖とか自分で言ってたよな

「わたしのこともわかっててくれてさ」

戒めを解くってのの意味がわからない子じゃないよな

「いつか勝ちたい うづきの先を行きたい思ってたのにさ」

今 思えば 田村絡みの女たちはあからさまに敵意を

むき出しにして争っていた

この場合は 松山関係になるのだが

現時点では そうではない

さとみのひなへの対抗心

そして かなのうづきに対しての気持ち

そういう表面化しない 腹の底に隠し持ってる敵意

そういうのに遭遇するのが多かった気がする

左手の鎖は解かれた さて どうしたものか

まあ ホテルに入った時点で いいわけなんか無意味

本当にする気なんかなかったんだけど

「うづきに勝ったことになるよね」

かながかなり真剣なのがわかる

それより ちえこはいいのか?

彼女にも自分にも問いたい気分だったが

わたしに倫理なんてない

実際のとこ 欲情しているのだから仕方ない

かなの顔に手を当てる

かなの目が少し潤んでいる

「仕方ないね」

「いいよね?」

「実はさ さっき言い寄られたときから勃ってるし」

「そうなんだ....あのさ」

「なに?」

「わたしもさ....」

「うん?」

濡れてるかも」

「今日 一番の台詞だ」

ポルノ映画みたいよね」

「じゃ 映画にならって」

「あはは そうね」



考えたら 後のぐちゃぐちゃな関係

もしかしたら ここが基点?

てことは これもわたしが原因?

あ 一応 最後のあたりの会話は よく覚えてないので

少し創作はいってますが

まあ こんな感じじゃなかったかな

ただ 鎖の封印みたいなの腕に巻いてたのは事実

それの発案者はけいこさん

で かながそれを外したのも事実

あと うづきに対抗心持ってたのも事実で

ちえこに関する会話も嘘じゃなかったと思いますが

しちゃったら いい会話も台無しだよねえ

やっぱ この当時のわたしは外道だw

かなも さすが後に松山を従えるだけあって素敵な性格だw

そして 次回 ちえことえっち編に突入     か?

このウラログへのコメント

  • やがみ 2008年04月10日 15:12

    簡単です わたし、田村、松山を軸に
    女の子は3人のもの的な大学編
    けいこさん絡みの私生活編w

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