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ペテン師の冬・Manitou

2008年05月08日 20:16

朝 目覚めると そこは純白の世界だった

なんてことは ありえない

体の節々が痛い

手を見ると 血が乾いて固まっている

鎖が巻きついてくる

その先にけいこさんが寝ている

昨夜のことを思い出すと 少しだけ滅入ってくる

まあ とても気持ちはよかったし

気持ちが開放されたえっちだったとは思う

思うのだが 正気とは思えないのも事実

とりあえず 散らばった服や下着をまとめ洗面所に向かう

鏡に映った自分の姿に 夢じゃなかったんだなと思った

顔に塗られた血が乾いてどす黒くなっている

とりあえず 湯沸しでお湯を洗面器に溜め

下着を漬ける こうしておかないと落ちなくなる

風呂の湯船にお湯を溜めて部屋に戻る

けいこさんの横に座る

しみじみとけいこさんを見る

本当に この人は白い

ちえこも色白だが この人も負けないくらい白い

横に寝転がって考えて見た

白い肌の女が体に血を塗りつけて暗闇の中で乱れ狂う

とても淫靡光景ではある

是非 体験したいと願う男も多いと思う

そう思う人はしてみりゃいいと思う

正気じゃいられない

実際のとこ わたしは好んでそんなときにしない

が まれにしたがる子もいる

「中に出せるよ」と言ってくるんだが

すまないが わたしはほとんど中出しです

相手の生理日は把握してますから安全な日を狙ってします

話を戻して

もし 生理中な子とする事になったら

正気を捨てます

「狂気に走るけど後悔しない?」

そう お伺いを立ててからします

その被害者は さとみなのだが

これは後日語られる予定なので詳しくは触れないが

生理の血は確か捨てられる まあ 排血ともいえる

汚れてるのは知らないが 



汚れた血で描きましょう『淫乱』の血文字

その血で 紅を引きましょう 狂乱の宴



まあ 詳細は後日に



もし けいこさんじゃなく千恵子だったなら

間違いなく気持ちの上では拒否するだろう

ただ千恵子は拒めないと思う

そして素直な体は素直に感じる

きっと そんな体を気持ちじゃ拒む

多分 泣きながら震えながら応えてくれる

そんな姿を想像していたら 元気になってしまっていた

その大きくなったものが不意につかまれた

「朝から元気だな」

けいこさんが目を覚ました

血まみれの手が顔にかぶさってくる

そして 上になってけいこさんは わたしのそれを

自分の中に入れて動き出した

「朝から何すんだよ」

「大きくなってるやつがよく言う」

「これは 自然現象だろ」

「じゃあ あたしもの自然の摂理だろ」

とんでもない話だが けっこう気持ちがいい

しかも手で視界をさえぎられてるのが

なんか感覚を敏感にさせられてるっぽい

「もっと 感じろよ」

その言葉に とんでもない悪意を感じた

「あ、ちょっとまて! まさか...」

「またねえよ」

「やめ....あ....」

そう わたしは抵抗する力を奪われた

「ちょっ、だめ...やめ....あ...」

「くくく、もういきやがったか」

そう 不覚にも 弱点攻めされると弱い

けいこさんはわたしのものを咥え

また大きくさせて また入れる

そして耳元で囁く

「正直に答えろよ」

「あ..はい...」

「今夜 彼女に会いにいくんだろ?」

「は、はい...」

「たっぷり搾りとってやるからな」

「な、なんで..そんなひどい..」

面白いからだ」

「ひどい....あ...」

さらにもう一回搾り取られた わたしだった

しかし もし この時 暴走モードになってたなら

とても面白いことになっていたろう



しかし 何故 この状態になると女言葉なのだろう

何の根拠もない仮説はあるのだが

実をいえば わたしは射精というものに固執していない

出せなくても 気持ちよければ十分である

これは 女性に近い気がする

そこで考えたのは 性同一性障害

体は男だが基本人格は女なんじゃないかと

しかし ここで一般的認識から じゃあ男好き?となる

美しい可愛い男の娘は嫌いではないが

男としたいとは思わない

そこでピックアップされるのは

同性愛性同一性障害は同じではないらしい

なんかよくわからないがそういうことらしい

もし わたしが性同一性障害で基本人格が女だとして

その女人格が 同性愛者だったら

性的対象は女になる

何の根拠もないがその可能性はなくもないなと

まあ 話の内容には関係ないが

女言葉の理由としてこじつけただけの話



しかし この時は気づかなかったが

今に思えば けいこさんはヤキモチを妬いてたのかもしれない

まあ いまとなっては確かめる術はないが



かくしてけいこさんから開放されたわたしは

近所のスーパーに買い物にいった

そして朝食兼昼飯を作る

「おまえもあきらめわるいな」

出されたものを見てけいこさんは言った

レバニラ炒め、とろろ納豆 そしてユンケル

「やかましいわ 最後の締めをしくじったら意味がねえんだよ」

「なるほど で、夕飯はどうすんだ?」

「鳥のから揚げだ」

「なぜ?」

「何故かは知らんが クリスマスに鶏肉はつきものだろ」

「そりゃ 七面鳥だろ」

「鳥だろ」

「まあ 鳥だな」



そして夕方 から揚げを作った

から揚げだけじゃ寂しいのでウインナーを焼き

玉子焼き そして 後はチーズをハムで巻いたもの

一応それらしく皿に盛り付ける

「あ 一応 ケーキ買ってあるが食うか?」

「いつ買ったん?」

「お前が買出し行ってる間に買っておいた」

「あ じゃあ 切っとくよ」

「いや これはあたしが切る」

「そか」

とりあえず テーブルに並べておく

「ぎゃっはは 似合わねえ」

「どうかしたん?」

「あー くんな 来たら殺すぞ」

「あいよ」

なんか 洗面所で大笑いしながら何かやってる

「よーし こんなもんか..ぎゃはははは」

何をしてるか気にはなったが 殺されたらかなわんので

無視してることにした

「じゃ ちょっと目を閉じてろ」

「なんで?」

「いいから」

「何をする気だ? 今なんかされたらしゃれにならんぞ」

「危害はくわえねえから 目をつぶってろ」

「わかった つぶった」

「開けるなよ 開けたら殺すぞ」

「はいはい」

けいこさんが近づいてくるのがわかる

電気を消したっぽい

「目を閉じててもわかるんだが何故電気を?」

「いいから気にするな」

隣に座ったのがわかった

「何故 隣に?」

「身構えなくっていい」

「かなり恐ろしいんですけど」

「いいぞ 目を開いて」

目を開けると ケーキ蝋燭に火が灯ってる

「なんかクリスマスらしいな あんたにしちゃ.....」

わたしは絶句した 

そして 状況からしたらありえない質問をした

「だれ?」

「なんだ その質問は?」

「いや わかってるんだがつい....」

「似合わねえだろ?」

わたしは 首が取れるんじゃないってくらい首を振っていた

同意じゃなく異を唱える首ふり

自分で振ってて目がまわった

きちんと見直してみる

黒いソックス 黒いミニ 白いブラウスに黒いカーデガン

けいこさんにはありえない格好だ

そして いつもとは違う地味な化粧 

ちょっと口紅が赤すぎる気はするが それはそれで有り

「なんで そんな格好を?」

「お前 こういうの好きだったろ?」

「うむ」

「まあ 一応なんだ 日頃の感謝こめてな あれだ」

「あれってなんだよ」

「だから あれだよ」

「あれじゃ わかんねえよ」

「ああ めんどくせえ」

そう言って けいこさんはいきなりキスをしてきた

メリークリスマス

「えっ あ メリークリスマス

「ま これがプレゼントってことで」

「これがか.....」

「不満か?」

「いや... かなり うん で それ今日だけ?」

「当たり前だ こんな格好 何回も出来るかよ」

「後日 仕切り直しを希望したいんだが」

「いやだよ」

らしからぬ仕草 この女 わかっててやってんじゃないか

反則だろ それは 元々 いい女が

わたしのツボな格好でツボな仕草して....

ついついキスをして抱きしめる

「してくか?」

「時間がねえよ」

「くくく その無念そうな顔 楽しいな」

「あんたって人は.....」

「その悔しそうな顔 プレゼントとして受け取ってわ」

時間がなくなったので わたしは知恵子の元へ向かうことにした

背後から 甘えるような声で

「早く帰って来てねっ」

振り返ったわたしは 多分 かなり悔しそうな顔をしてたろう

その思いを断ち切り 部屋を出た

こうなりゃ この憤り 全部千恵子にぶつけてやる

自分では気づかなかったが この時点で

今回のフィナーレの趣旨が変わってしまっていた

余韻を楽しむつもりだった

そう ついさっきまでは そう計画してた

それが 悪魔のごとく書き換えられていく



そして 千恵子のマンションの近所から電話をする

「もしもし」

『やがみくん? どうしたの?』

「いま 遊びいっていい?」

『えっ いいけどどうしたの』

「よかった 間に合った」

『えっ?』

クリスマスが終わる前に間に合ってよかった」

『えっ...そうなの....』

電話の向こうで涙ぐんでるのがわかった

本当に泣き虫な子だ

多分 いつもなら とても優しい気持ちになれたと思う

しかし 今日は........

ごめんね 千恵子 そう一回だけ 心の中で謝罪し

悪魔は 生贄の元へと向かった

そして ドアが開き 千恵子が現れた

プレゼントを手渡し そして抱きしめて

メリークリスマス

それは多分悪魔の囁きだった

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