生きてるだけでみんな偉いんだ

「かがみの孤城」を観てきました。
直木賞作家・辻村深月さん原作の小説のアニメ映画化です。

これは、マジで泣けます。
良作だと思います。
序盤からいっぱい伏線が張られ、それらを丁寧に回収し、なおかつ感動を盛り上げる展開、うまいです。
去年からのアニメ映画といえば「ワンピース」「スラムダンク」などが話題にのぼってるんですが、この作品ももっと話題になっていい作品です…ジャンプ連載の漫画と比べて宣伝が地味だったのは仕方ないけど。

この作品のテーマのひとつに「いじめ」「不登校」があります。
核としてはファンタジーもしくはミステリーですが…。
いじめで傷ついている人、傷ついたことのある人、居場所がないと思っている人には刺さる作品です。
いじめや不登校は根が深く、根本対処は難しく、教育者としてはいろいろ考えるんですが、解決に向けての最重要事項は「理解者が存在する」ということ。
理解者がいれば必ず希望はある、という私の持論を、しっかり表現してくれた作品です（いや私だけの持論ではないとは思いますが）。

原作を読んだ人にはぜひ観ていただきたいですね。
読んでない人にも観ていただいて、その後に原作を読んでいただきたいです。
ストーリー構成の完成度がよくわかる、と思います。

あと、理由は書かんけど、名探偵コナンが好きな人には激推しします！