- 名前
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- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
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子供たちの歓声! 「ヒーローアクションショー」
2014年06月27日 21:30
いつかやってみたい、と憧れていた仕事のひとつ。
遊園地などの舞台で、子供たちの前でヒーローが戦う! という、あれ。
あれを大学生の時、夏休みのアルバイトで経験しました。
まず、このバイトは。
本番の仕事の日以外にも、基礎レッスンに通うことが義務付けられ、
それにはバイト代が出ない。交通費も出たかどうか? というものでした。
費やした時間に労力にと考えれば、キッパリ赤字です。
なので。
将来、アクション俳優とかを真剣に目指すつもりか、そうでなくとも
本っっ当に魂の底からショーが好きでないと、続けられませんね。
「遊ぶ為、欲しいものを買う為の金稼ぎ」なんて思ってたら
選べない仕事です。
そして。
大勢の前での発表会が仕事なわけですから、毎度毎度緊張します。
実際やってみて驚いたんですが、戦うアクションの振り付け、
いわゆる「殺陣(たて)」って前からの練習がないんですよ。
どういうことかというと。
ショー当日の朝、現場に到着してから、駐車場のすみっことかで
初めて内容を伝えられ、その場で練習して、そのまま本番、という。
もちろん。
新人は出番やアクションの少ない、「戦闘員」に割り振られます。それでも、
ヒーローに殴りかかって、かわされて、派手なキックを食らって吹っ飛ぶ、
みたいな一連の流れがあります。他のメンバーと絡みながら。
それを覚えねばならんのです。
言うならば。
初見の曲の譜面を、発表会当日の会場で渡されるってもんですよこれ。
緊張しないわけがない。
テレビでCMやってるような、大舞台での本職プロのショーであれば、
普通の舞台演劇みたいな稽古とかしてるんでしょうけどね。
思い出その1。
間合いを読み損なって、ヒーローの上段回し蹴りを思いっきり、頭部にバチコーン! と
食らいました。もちろん、本来ならギリギリで空振りさせて、食らったふりをして、
吹っ飛ぶ演技をしなきゃいけないところです。
でも。
私の方は、頑丈なヘルメットみたいなコスチュームだったので平気でした。むしろ、
そんなことがあっても転倒とかせず、スムーズにアクションを続けたヒーロー役の人が、
流石だなあと感心しましたね。
170センチある私の頭に、勢いよく、ブン! と足を振り回してちゃんと届かせ、
そこで予想外の衝撃があって、でも動じず、ですからね。凄いです。
日頃の基礎レッスン、それもレベルの高いものを、ずっと続けておられるからでしょうね。
思い出その2。
「怪人」役が一人で舞台に立って、「我々は世界征服を~」とか演説します。その最後に、
「いでよ、戦闘員ども!」となって、私たちバイトメンバーの出番。
その後、観客席から子供たちをさらってきたりするのがパターンです。
で、この演説中、戦闘員たちは舞台袖で、心臓でんぐり返らせながら待ってるわけですが。
「も、もうすぐ出番だな」
「緊張するなぁオイ」
「今の内に、最後の確認しとこうぜ。アクションの」
「うん、そうしよう。まず最初に、右側から俺が飛び掛って、次に左側からお前が」
「イヤ待て。俺は斜め後ろだぞ」
「え? ……あ」
そう。全員が同じマスク、同じコスチュームの「戦闘員」姿なので、
顔見知りであるにも関わらず、お互いに誰が誰だかわからんのです。
こんなのは全く、ここでしか体験できないことでした。
(コスプレのイベントなんかだと、素顔の面影は消えていても、
みんな違う姿ですから区別つきますからね)
他にも。
自分の呼吸音がうるさく、自分の吐息で視界が曇って、
それを拭きたいけどマスクの内側には手が入れられない、とか。
アクション用衣装の不自由さなどもたっぷり味わって。
テレビでやってる特撮ヒーローの、
製作の苦労の一端が実感できたバイトでした。
☆おまけ☆
私が小学一年生の頃でしたか。
ある遊園地でヒーローショーを見た時、ショーの後に握手会がありまして。
その時、ヒーローたちだけでなく、ヒロインも握手してくれました。
で、そのヒロイン。
顔はヒーローと同じく着ぐるみだったんですが、
どういうわけかヒロインだけ、手がむき出しの素手、
ちゃんと女性の、素肌の手で。
当時の私にとって、それはヒロインの手だったわけで。
そりゃもうドキドキしましたよ。小学一年生男児の私に、あの握手は。
このデジログへのコメント
何気なく見てましたが、けっこう大変なんですね~(>_<)
でも、子供たちはめっちゃ楽しみにしてますw
> うたさん
まあ一種の専門用語みたいなもんですからね。日常会話では出てこない。
昔習ってた少林寺拳法と、ショーのための「見せる格闘」との違いとか、
いろいろ勉強になりました。
> はぎんちょさん
そう、おろそかにできませんぜ。
日本ではやたらと「泣き」だけが重視され、ドラマでも映画でも
重々しいものだけが高尚なものとされますが。
痛快娯楽エンターテイメントも素晴らしい!
小学一年生で、そんな気持ちが既に発生しているのですか…
男の子って、意外と早熟なのね
> eriさん
幼稚園で、ベテランの保母さんより、
若い綺麗な新人保母さんに男の子たちが群がるとか。
女の子は、大人の男をムサいとか汗臭いとか言いもしますが、
男の子は、女性を嫌う理由がありません。
沖縄の戦隊もの
龍神マブヤーというのがある
うちなーぐち
沖縄方言を話すのでマニアックだけど
ご当地ヒーロー、いいですねえ。
我が郷土、奈良は今のところいないっぽい……
「せんとくん」のセンスを考えると、企画されてもあまり期待できませんが。とほほ。
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