- 名前
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- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
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「歴女」の皆様、こっちも見て下さ~い! その2
2014年05月21日 21:39
前回の『「歴女」の皆様~』では、幕末の話をしました。
幕末は幕末でも、江戸幕末ではなく鎌倉幕末でしたが。
今回は一般的な方の幕末、江戸の幕末です。
といっても坂本竜馬や新撰組といった連中は、生まれていないか幼少の頃の話。
幕末前夜、といった辺りです。時代は天保。「天保の改革」の天保です。
この時代のヒーローといったら、やはり時代劇で有名な遠山の金さん。
彼は水戸黄門と同じく、実在の人物です。
(時代劇キャラとして双璧の2人ですが、黄門様は徳川家康の孫であり、
金さんはペリーが来るまで生きてますから、実はこの2人って江戸時代260年の、
端っこと端っこなんです)
で。
黄門様の世直しの旅はフィクションですけど、金さんは違います。
桜吹雪はないものの、「悪い役人と対立し、江戸の庶民を守って戦った」
という点は本当に本物の史実です。
しかも。
対立した役人というのが金さん自身より上役だった為、その戦いは
容易ではありませんでした。その中で金さんの仲間たちが、無実の罪を着せられたり、
命を落としたり……でも金さんは戦い続けました。
そして!
信じ難いことに、この時の「黒幕」はきちんと悪事が暴かれ、裁かれ、失脚。
その後、もちろん亡くなった仲間は帰って来ませんけど、金さん自身は遠慮なく
力を振るって、ますます江戸の庶民たちに尽くした、というハッピーエンド。
現実は時代劇みたいにうまくいかない……とは限らない! という痛快エピソードです。
それから。
阿部寛主演のNHK時代劇で、「天晴れ夜十郎」というのがありました。
半村良の小説をドラマ化したものです。(小説とドラマとで違いは結構ありますが)
内容はと言いますと。
現代人である主人公・夜十郎が、江戸時代にタイムスリップします。
そして、身分制度を目の当たりにして憤慨し、寺子屋を開いて
「天は、人の上に人を作らず!」と子供たちに教えたりするという話。
それが天保時代で、金さんも一話だけ出てくるんです。
そしてそして!
上記の「黒幕」が、この作品においても夜十郎の最後の敵となり、最後にはきっちり
夜十郎が倒してくれる、という。この時代のファンには堪らん内容です。
金さん、その仲間たち、黒幕、その一味。
徳川家康や織田信長たちのような、天下統一がどうとかいった壮大な話ではなく、
「人々を苦しめる悪者と、それに立ち向かう正義のヒーロー」という、
正に正に時代劇のような、フィクションのようなことが本当にあった時代。
しかも犠牲は大きかったとはいえ、最後にはちゃんと悪が滅ぶ、という素晴らしい結末。
それが、江戸の幕末前夜、「天保時代」。
今回の画像の引用元、「風雲児たち」という漫画が詳しく解りやすく面白いです。
なのでまずはそこから、お勧めしておきます!
このデジログへのコメント
金さん、水戸黄門は結末分かってるけど見ちゃうんですよね( ´∀`)
必殺仕事人は実在してたんですか
王道には王道たり得るだけの実力がある、と。
仕事人は、実在してても記録が残らないでしょうからね……
暴れん坊将軍こと徳川吉宗なら、もちろん実在してますよ。
ただ彼も、史実は善政ばかりとは言えませんが。
> ソフェリアさん
日本史のヒーロー物語は、
「彼らが命がけで戦ったその先に、この日本国があり、日本人(自分含む)がいる……」
です。彼らがいなければ今の自分は存在しなかったかも、という独特の感動。
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