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No where boy を見る

2013年11月16日 00:08

ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつを見る。

以前、ラジオで町山さんが紹介していた
ジョンレノン自伝的映画
ノーウェアボーイをみた。

ジョンレノンと検索すると
彼の高校の頃の素行の悪さを記述した
通知書みたいなっものがオークション
でたとトップに出てきたのだが
映画でもジョン荒れまくり。

その原因は彼を取り巻く複雑な家庭環境だった。

簡単なあらすじ

イギリスリバプールで生まれたジョンレノン
育ててくれた叔父が死んだことで
非行に走るようになってしまった。

ジョンは幼い頃から母親と引き離され
母親の姉に育てられていた。
産みの母は近所に住んでいるのだが
彼女再婚していてその相手との子供までいる。
しかし、ジョンは母親恋しくて
たびたび育ての叔母の忠告も聞かずに母親に会いに行く。

彼女はジョンに当時若者の間に流行していた
ロックンロールを教える。
ギターをジョンに与え、歌を教えジョンの根元を
作ったのは母親の存在が非常に大きかった。
しかし、ジョンはいつまでたっても実の母と
一緒に暮らすことはできない。

ジョンはバンドを作って
リサイタルを開いたりしているうちに
ポールジョージというビートルズ
メンバーと出会っていく。
特にポールとの出会いはジョンに大きな影響を与えた。
ポールベース技術はほかの友人たちの
群を抜いていた、なにより母親のいないポール
はお互いに通じるところがあったようだ。

ジョンは実母と叔母の狭間でいったい自分が
なぜこんな境遇でいるのか不思議に思い
ついに母親に問いただした。
しかし母親は実の父のことを語ろうとせず
叔母になぜ預けられているのかさえ説明しない。

その疑問に答えたのはジョンの叔母であった。
ジョンの母親はジョンの父が商船に乗って
海外に行っている間に兵士との交際を始めた
ジョンがまだ幼い頃から母親浮気癖がひどく
彼をほぼ育児放棄状態だったのだ。
ジョンの父は息子のために復縁を望んだが
それを拒否したのは母親だった。
ジョンの父はまだ幼いジョンにどちらに
ついて行くか訪ね、その答えは父だったのだ。

ジョンは父親に引き取られニュージーランド
連れて行かれるはずだったのだ。
そのジョンを無理に強奪したのが叔母だった。
それは妹のことを思っての選択だった。
ジョンを愛するが故の二人の母親
とった行動だったのだ。

すべてがわかったとき、ジョンは母親を恨むことをやめた。
実母も叔母もそれを機に関係を改善
すべてがうまく行きかけたときに
ジョンの母親交通事故で死んだ。
せっかく母親と分かり合えると思ったジョンにとって
これ以上の悲しみはなかった。
その悲しみを受け止めたのは、ポールだった。

ジョンは町をでて
母から教えられた音楽を
心の支えにして伝説のバンド
ビートルズを結成するのだった。

感想
この映画の監督さんは女性なので
実母と叔母のジョンへの葛藤こそが
一番のみどころだと思いました。

ジョンの母はどうしようもない人なのですが
ジョンを愛していることにかわりがない
叔母が母親と距離を置くのは
ジョンを大切にしなかった実母を許せないから。
ふたつの母性がぶつかりあって
その中でジョンは自分は迷いながらも
愛を知っていくわけです。

ジョンレノンも人間で
迷って苦しんで、生きていた人なのがわかりました。
こういう伝記ものでありがちが
人物賛美(スティーブジョブズとか)はいっさいなく
青春映画として非常にうまくできた
作品でした。

やっぱり、男性にとって
母親の存在というのは
とても大きいのだろうと思いました。

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