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河童のクゥと夏休みをみる

2013年11月14日 00:31

原恵一監督の河童のクゥと夏休みを見ました。

この作品は原監督クレヨンしんちゃん
モーレツ大人帝国の逆襲
国大合戦の後の初オリジナル作品です。
絵コンテ、脚本、主題歌作詞まで担当した
こだわりの作品です。
キャラデザクレヨンしんちゃんでおなじみの
末吉祐一郎さん。
作中の随所にクレヨンしんちゃんの作画のニュアンス
見え隠れし、すぐに気がつきました。

簡単なあらすじ
江戸時代、住処である沼地が人間に干拓されると
知った一匹の河童はその土地大名である
侍に干拓中止を訴えて現れた。
しかし、その干拓事業から自分たちの分を搾取
しようと考えていた大名はその河童が自分のたくらみを
知ったと勘違いした大名河童を斬り殺す。
すると一匹の子河童が飛び出した。
大名は子河童を斬り殺そうとしたところで
地震が起こり子河童は地面の割れ目へ…

それから400年
現代の少年ケンイチに干からびていた
ところを助けられた子河童
クゥと名付けられケンイチ一家と
過ごすことになった。
クゥは仲間を捜して遠野に行ったり
するが結局河童は存在しなかった。
最初はクゥの存在をひた隠しにして
きたケンイチの家族たちだったが
噂が広まってしまい、すこしずつ
クゥをマスコミに公開していくことに…
クゥの存在はたちまち
世間に知れ渡ることになってしまった。

それはクゥにとってとても不幸なことだった。
人間たちにとってクゥは格好の見せ物、
たまたま出演したテレビ番組で殺された
自分の父親の片腕を見せられたクゥは
スタジオから逃げ出してしまった。

人間が住む町に彼が安心してすめる場所はない。
彼はやはり異質な物の怪という概念でしか
多くの人間たちに理解してもらえない。
クゥは自分の仲間を捜してケンイチの家を
離れることにしたのだった…

感想
この映画はすごい綺麗そうで
非常に汚い映画です。
特に人間の描き方は主人公のケンイチ少年でさえ
時に自己中心的に描写します。
クゥともっとも心が通じ合っていたのは
ケンイチ一家のオッサンという飼い犬。
人間たちといえば、ケンイチの家族はまだ
クゥに対して友好的ですが、
マスコミそして、
携帯電話カメラ片手にクゥを追いかけ回す
心ない人間たちの描写は怒りがこみ上げてくるものがありました。
人に親を殺され、テレビに連れ出され
果ては野次馬に追いかけ回されそれでもクゥは
逃げる場所なんてありません。
彼の居場所を奪っていったのもまた人間です。
でも、クゥは人間を憎みませんでした。
それがこの物語の唯一の救いです。

最後にクゥは沖縄のヤンバルにたどり着きますが
その時のクゥの台詞は人間が忘れている自然への
感謝と尊敬そのものでした。
河童の子供でさえこういうことを忘れないのですから
人間というのは、わがままな生き物だと言えます。

実際に、レビューを読んでいて
意見がまっぷたつに分かれていたんだけれど
たしかにクゥを宅急便沖縄に送ったり
犬がおいしいところもっていったりするのは
そりゃないだろ感があったし。
いじめられている女の子の話もちょっと後付け
のようなきもしたけど
原監督のことだから、クゥのように弱い立場で
いじめられている人へのメッセージを込めたかったのだろうと
思うのです。

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