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「夢売るふたり」レビュー☆

2012年08月31日 00:50

「夢売るふたり」レビュー☆

松たか子阿部サダヲ主演他。東京の片隅で小料理屋を営んでいた夫婦は、家事ですべてを失ってしまう。夢を諦めきれないふたりは金が必要。再出発のため、彼らが始めたのは、妻(松たか子)が計画し、夫(阿部サダヲ)が女を騙す結婚詐欺!しかし嘘の繰り返しはやがて、女たちの間に、夫婦の間に、さざ波を立て始める・・・。人間最大の謎は、男と女。心と性を揺さぶる、衝撃の《ラブストーリー》。

9/10点!!西川監督の作品は、毎回衝撃度が高いですが、今回も、一段と磨きのかかった、ドズンと落とされたような衝撃を受け、観終わった後しばらく息をするのが苦しかったです。おそらく脚本ありきでキャスティングされたのだと思うのですが、阿部さんと松さんありきでストーリーが出来たのかと思う程、お二人の演技とハマり具合が素晴らしいです(o^-')b里子松たか子)は、‘策士、策に溺れる’というやつで、本当の悪女でないから、詐欺を重ねる事で貫也(阿部サダヲ)への想いを一層募らせ、目指すところと現実との狭間に堕ちて抜け出せなくなっていきます。貫也は、真っ新で、到底、人を騙すなんて性分でないので、里子がブレ始めると同時に、あっという間に転がり堕ち、本当に、夫婦共同体だなぁと思いました。貫也が、序盤で、「里子まで不憫な思いをさせるわけにはいかん。」というシーンがありますが、実はそれは逆で、この夫婦の舵取りをしているのは、里子で、精神的な支えをしているのは、貫也という、普通の夫婦と逆パターンです。貫也という精神的支えに裏切られ、嫉妬と愛で歪んだ里子の表情は、恐いを通り越して阿修羅そのもので、自ら阿修羅となってしまった女の姿は、痛くて切なくて苦しかったです(>_<) 貫也を通して、様々な女性とその生き様が観れますが、どれもヒリヒリと焙り焼かれるようなギリギリの人間の生き様を描いていて、観たくないものをエグいくらいに引き出された感覚になりました。里子と貫也が、最後に、数秒さですれ違ってしまうシーンが、後から思い出すと切なくて切なくて(;△;)人間って、人生って、辛いなと、でも一人じゃないのが救いなのかなとつくづく思いました。余韻が凄くて、様々な感情が複雑過ぎて、なんで涙が出そうになってるのかわからないけど、泣きそうになりました。是枝監督が企画に参加していたり、制作陣に女性スタッフが多いのも、作品に凄く反映されているので、見所です(*^_^*) 2012年公開。

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