【魔法少女カーマイン】15-2　フライングゲットしたがるクポー

ビオレの正体はいづれ現れる。
そんな事を聞いたのに、クポーはいち早くそれを知りたくなった。
コンビニで発売予定日より一日早く雑誌が陳列されるのを読みたがる心理なのだろう。
「というわけで、ビオレの正体を暴くクポー！」
デザイン部部室の机上で偉そうに命じるクポー。
「えー？」
「べつにどうでも良いし～」
魔法騎士なのに、特に興味ない茜と小春だった。
「クポーは興味あるクポー。ビオレが魔法騎士のひとりとしても、なぜに助太刀するか疑問クポー」
「ふつーになんとなく、じゃないでしょうか」
「でなけりゃ、キッチンにゴキブリ出たら撃退したくなるような本能みたいなもんじゃね」
小春はあまり首を突っ込まず、演劇部の衣装を縫っている。
「心当たりはないかクポー？」
「麻衣子先輩とか？」
青柳麻衣子。演劇部の部長。魔法騎士としての茜の良き理解者でもある。
「面倒見の良いひとだしね。でも常に世話してる相手をだめ押しで助けるのは、あまりにくどくないかなぁ」
「他には心当たりないかクポー？」
「手がかりがなさ過ぎですっ」

続く！