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成程話:初詣と祈り
2015年01月01日 23:36
志賀内泰弘氏の心に響く言葉
初詣で、二礼二拍手一礼。
今年のお願いごとである。
まずは、健康第一。
つぎに仕事がうまく回りますように。
お金がたまりますように。
取引先とうまくいきますように。
おっと、家族もみんな健康でありますように。
それから…。
一度、顔を上げてからも「あっ」と思い出して、交通事故に遭いませんように…。
なかなか立ち去れないでいる。
あるとき、神社の方に諭されてドキッとした。
神社では願いごとをするのではなく、「おかげさま」と感謝するものだと。
人は欲を出して求めれば求めるほど、幸せは逃げていく。
今、今日この時に自分にあるものすべてに感謝していれば、自然に幸せはやってくるのだという。
たしかに、至言である。
早速、やってみる。
パンパンと柏手を打って、「昨年はありがとうございました。おかげさまで家族全員健康で暮らせました」
なぜだか心地よく爽やかなのが不思議であった。
『元気がでてくる「いい話」』グラフ社
春日大社の元宮司、葉室頼昭氏はこう語る。
「お祭りというのは、神さまをお喜ばせするというのが本意です。だから祝詞(のりと)でいい言葉をあげ、神楽(かぐら)を舞い、それで神さまを喜ばせる。神楽とかはみんな神さまを喜ばせる行事ですからね。
だから祝詞のなかにも、若い巫女が神楽を舞うのをご覧になってお喜びくださいと書いてある。
人間と同じことです。
日本の神さまは、西洋の神さまのような全てを超越した万能神ではない。
日本の神さまは人間と同じだから、お喜びにもなるし、お悲しみにもなるし、お怒りにもなる。
食事も召し上がるから神饌(しんせん)をお供えしているわけでしょう。
毎日、朝晩ご飯をお供えしております」(“神道”のこころ)より
お神楽の舞は、神さまに喜んでもらうために舞う。
だから、すべては、参列者に見せるためではなく、神さまに向かって舞う。
人は、お願いばかりされていると嫌になる。
それは、自分の利益しか考えていない「ちょうだいの人」だからだ。
反対に、相手を喜ばせる人は「与える人」。
そして、「与える人」は感謝の多い人。
元日は、神社では「歳旦祭(さいたんさい)」というお祭りの日。
午前5時半から天皇陛下は四方拝を行われる。
四方拝とは、この新たな一年、日本に起こるすべての災いが、すべて私の体を通して過ぎ去ってくださいと祈るもの。
つまり、陛下がすべての困難や災いをお引き受けになるということ。
陛下の祈りは究極の祈り。
陛下の域には到底及ぶべくもないが、せめて…
「おかげさま」と、感謝することから始めたい。
このウラログへのコメント
初詣のニュースのインタビューみてても
お願いしに来た人ばっか
(  ̄▽ ̄)浸透しないね感謝しに行くが
SYUZO-さん:周りでお願いしにいく人が多いからそれが当たり前だと思ってしまうのかな~
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